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「話題が減った」のはなぜ?いま知っておきたい5Gビジネスの可能性

#AI・IoT・5G

「話題が減った」のはなぜ?いま知っておきたい5Gビジネスの可能性
「すべてがつながる社会」「遠隔医療や自動運転の実現」──。かつて次世代インフラとして大いに注目された5G(第5世代移動通信システム)。しかし最近は、テレビやネットニュースで5Gの話題をあまり聞かなくなったと感じていませんか?本記事では、なぜ話題が減ったのか、今、5Gはどこまで普及しているのか、そして、中小企業は5Gとどう向き合うべきかを、わかりやすく整理してご紹介します。

    5Gが話題にならなくなった理由

    ●普及が“当たり前”になった
    5G対応スマホはすでに一般化し、多くの人が自然に5Gネットワークに接続しています。もはや目新しさが薄れ、“社会インフラとして定着しつつある”という状態です。

    ●「劇的な変化」を感じにくい
    5Gは4Gと比べて10倍の通信速度を誇りますが、日常的なスマホ利用ではその差を実感しにくいのが実際です。体感できる差が少ないため、ユーザーの興味・報道の頻度も落ち着いています。

    ●真の5G(スタンドアローン5G)はまだこれから
    現在、多くの5Gサービスは「4Gの基盤を使った5G(NSA)」であり、本来の5G性能(低遅延・多接続)は限定的。専用ネットワークによる「真の5G(スタンドアローン)」は、主に法人利用や自治体向けで少しずつ広がっています。

    現在の5G普及状況(日本と世界)

    ・世界では2025年までに人口の4人に3人が5G圏内に
    ・日本国内でも5G基地局は徐々に増加し、都市部中心に整備
    ・一方で地方や山間部では未整備エリアも多く、格差が残る状況

    中小企業にとっての5Gの可能性とは?

    ●遠隔作業・遠隔支援が現実に
    5Gの超低遅延通信により、熟練者が離れた場所から工場の作業や修理作業を指導する「遠隔支援」も可能に。設備のデジタル化が進む製造・建設現場では、生産性・安全性向上のカギになります。

    ●映像やセンサーの活用がしやすくなる
    高精細な映像やセンサーの大量データをリアルタイムで送信できるため、「店舗の混雑分析」「倉庫内の無人運転車制御」「防犯カメラのリアルタイム解析」など、“その場で判断・対応”が可能になります。

    ●ローカル5Gで自社だけの専用ネットワーク構築も
    特定エリア内で5Gを活用できる「ローカル5G」は、工場・病院・大学・物流拠点などで導入が進んでいます。コストや運用のハードルはありますが、安定した通信と高セキュリティを両立できる点が魅力です。

    <5Gの活用事例(実際の導入例)>

    まとめ

    5Gは、「話題性」から「実用性」へとシフトし、静かに社会のインフラとして根を張っている段階です。中小企業にとっても、5Gは、DXの一部として、現場の課題解決の手段として、競争力強化の基盤として十分なポテンシャルを持っています。“5Gに乗る”のではなく、“自社のビジネスにどう使うか?”を考えるてみる価値もあります。

    編集局の声

    かつてのような派手な盛り上がりはなくとも、5Gは確実に「次の時代の当たり前」となりつつあります。中小企業にとっても、いまこそ「何に使えるか」視点での情報収集と実証の一歩が、未来の差につながります。大きな投資や技術力がなくても、活用アイデアとパートナーの選び方次第で、新しい道が開けるかもしれません。

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