高周波信号の計測・測定機器用途向けに「デジタル・チューナブル・フィルタ」の販売を開始
■市場背景
今後さらに増加していくことが予想される通信方式や、周波数の新たな割り振りに伴い「高周波信号の計測」「測定の簡素化」「さまざまな高周波信号をすぐに検出できる環境の構築」が見込まれています。これらの用途では、それぞれの周波数ごとに個別にフィルタを準備する必要がありましたが、ウェインライト社の「デジタル・チューナブル・フィルタ」を用いることで簡素化することが可能になります。
■製品概要
「デジタル・チューナブル・フィルタ」は、RF/マイクロ波回路において、特定の周波数帯域から目的の高周波信号を通過させる(または阻止させる)ために用いるコンポーネントです。これまでの手法では目的の周波数に対して、個々にフィルタを準備する必要があり、フィルタを交換するごとに入出力値の校正が必要で手間がかかりました。本製品を用いれば、1回の校正で複数の周波数に対応することができます。また、高周波信号の受信機器に用いることで、運用する周波数が未定の場合でもチューナー回路に流用することが可能です。
通信業界(LTE、CDMA、GSMなどの移動体通信、Wi-Fi、Bluetoothなどのワイヤレス接続)などの基地局で用いられる装置内の高周波回路部分に組み込んで用いたり、衛星ナビゲーション&コミュニケーションにおける基地局内の装置や、放送などの分野における計測や測定用途、高周波信号測定器の校正用途DUT(Device Under Test)として活用できます。
■特長
・PCからフィルタの設定を変更して、特定のRF/マイクロ波の周波数帯域から、目的の高周波信号を通過させる(または阻止させる)ことが可能
・フィルタのラインアップは、バンドパス、バンドリジェクト、ノッチです。用途に応じて周波数帯域やフィルタ特性などのカスタム対応も可能
■今後の展開
既存のユーザーである移動体通信市場や衛星、放送、防衛の顧客に対し、初年度10台、次年度30台を目標に拡販してきます。
【Wainwright Instruments GmbHについて】
1979年以来、Wainwright Instruments GmbHは、RF/マイクロ波フィルタの設計と製造を行っています。デジタル・チューナブル・フィルタ以外にも、ローパス、バンドパス等の各種フィルタや、ダイプレクサ、マルチプレクサがあり、移動体通信(LTE、CDMA、GSMなど)、ワイヤレス接続(Wi-Fi、Bluetoothなど)、衛星ナビゲーション&コミュニケーション、放送などの分野で用いられています。
所在地 : Graf-Rasso-Str. 1, 82346 Andechs, Bayern, GERMANY
資本金 : (GmbH)EUR 25,565
代表者 : Terence Wainwright
事業内容 :・RF/マイクロ波フィルタの設計・製造
・ダイプレクサの設計・製造
・マルチプレクサの設計・製造
URL : http://www.wainwright-filters.com/
【株式会社理経について】
株式会社理経は1957年設立のIT及びエレクトロニクス業界のソリューションベンダーです。
システムソリューション(入試・教務システム、ITインフラ基盤、経営戦略・情報セキュリティソリューションなど)、ネットワークソリューション(衛星通信伝送システム、デジタルビデオ伝送システム、通信事業者・民間企業向けネットワークシステム、無線アクセスシステム、防災情報システムなど)、電子部品及び機器(高周波部品、高機能性接着剤、電波収録・再生機材、電力系統解析システム、防衛装備品など)の分野で、世界の最先端技術・先進的な製品を核とした多彩なソリューションを提供しています。
所在地 : 〒163-0535 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル
資本金 : 34億2,691万円(2017年3月末日現在)
代表者 : 代表取締役社長 猪坂 哲
事業内容 :・システムソリューション
・ネットワークソリューション
・電子部品及び機器
URL : http://www.rikei.co.jp
※記載されている製品名、社名は、各社の商標または登録商標です。
株式会社理経のプレスリリース