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次世代石油・ガス技術:2003年以降の投資総額は70億ドル

#環境・エネルギー・エコ #海外・グローバル

次世代石油・ガス技術:2003年以降の投資総額は70億ドル
2014年11月27日 – 先端技術を専門とする米調査会社ラックスリサーチ(本社:米国ボストン)の調べによると、2003年から2013年の10年間で、石油・ガスの探査、生産分野の新技術に対し総額70億ドルが投資されたことが分かりました。シェールガス、タイトオイル、重油探査・生産関連のイノベーションが活発化しており、次世代石油・ガス技術への投資による既存事業の効率化や新事業展開の模索が行われています。

2010年から2013年にかけてはLaricina Energy社買収などの大型案件が特に集中しており、オペレータや投資ファンドによる投資意欲の高まりが見受けられます。単年度の投資額としては2011年の16億ドルがピークで、個別案件数としては2013年が最多の77件となっています。

ラックスリサーチのアナリスト、ダニエル・チョイは、『次世代石油・ガス技術への投資動向 (“Investing in Next Generation Oil and Gas Technologies”)』にて、次のように指摘しています。

『石油・ガス産業は保守的な傾向が強いものの、昨今近接産業の先端技術を取り入れる動きを見せています。財務状況の向上に加え、Acoustic Zoom社、Robotic Drilling社、Liquid Robotics社、Field Upgrading社などによる既存プロセス改善に貢献する技術開発へ注目が集まっており、今後も企業買収・合併は継続して増加すると考えられます。』

ラックスリサーチでは石油・ガス技術への投資動向を調査しました。以下が調査結果の一部です。

• 北米の投資規模が最大。北米地域での石油・ガス市場のブームを受け、タイトオイル、シェールガスや重油でニーズがあります。377案件のうち76%、投資総額の87%が北米市場へと投資されています。次いで107の案件、総額では7億7000万ドルが欧州に投資されており、特に北海の海底油田における石油掘削関連技術へと投資が集中しています。

• 買収・合併によるエグジットが主。資源探査・生産関連のスタートアップ企業によるIPOは稀で、買収・合併によるエグジットが中心です。シュルンベルジェ社は2003年から2013年の間で全体の4割に相当する56件の買収を実施しています。

• ノルウェー企業による投資額が最大。ノルウェー系プライベートエクイティファンド、Energy Ventures社による投資額が最大で2003年から47案件にて出資しています。ついでシェブロン社のベンチャー部門、Chevron Technology Ventures社が33案件に出資しています。

『次世代石油・ガス技術への投資動向 (“Investing in Next Generation Oil and Gas Technologies”)』はラックスリサーチの『資源探査・生産』インテリジェンスサービスにて提供しております。

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ラックスリサーチは独自の研究と世界に広がるネットワークを駆使し、最先端技術分野における技術・市場動向調査を実施しています。世界中で研究開発に注力するトッププレイヤーに対し、オープンイノベーションおよびテクノロジースカウティングの実現をサポートしています。
詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。


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戸口 久子
hisako.toguchi@luxresearchinc.com

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