薄膜フィルムモジュールトップ2社のモメンタム比較

ラックスリサーチ

投稿日:2017年7月5日

サービス分野: [ 環境・エネルギー・エコ ]

薄膜フィルムモジュールトップ2社のモメンタム比較

【ニュースリリース】
薄膜フィルムモジュール:ファーストソーラーとソーラーフロンティアは
売上合計47億ドルまで成長、シリコンモジュールへプレッシャーを与える

短期的には太陽光発電市場におけるシリコンモジュールの優位性は健在、
ただしイノベーションの加速によりファーストソーラーはライバル企業のソーラーフロンティアよりも早いペースで成長を遂げる

 先端技術の技術評価と市場分析を専門とする米調査会社ラックスリサーチ(本社:ボストン、www.luxresearchinc.com)では、薄膜フィルムモジュールのトップメーカーであるファーストソーラー及びソーラーフロンティアを調査し、『ティア1企業の技術トラッカー:薄膜モジュールメーカーのソーラーフロンティアとファーストソーラーのモメンタムを比較(Tier-One Technology Tracker: Charting the Momentum of Thin-Film Leaders Solar Frontier and First Solar)』と題したレポートにまとめました。

 ファーストソーラーとソーラーフロンティアは薄膜フィルムモジュール分野のトップ2社で、合わせて4GWの発電キャパシティに相当するモジュールを製造しています。短期的にはこれら2社が結晶シリコンモジュール市場の脅威になることはありませんが、継続的なイノベーションにより、薄膜フィルムモジュールは重要なプレイヤーとして存在し続けます。

 今回取り上げた2社のうち、ファーストソーラーがソーラーフロンティアよりも売上規模では大幅に上回っており、公益事業向けシステムや大型モジュールデザインなどにより、ギガワット規模の大型システム分野にて存在感を高め、新興市場においても事業拡大を行なっています。一方、ソーラーフロンティアも日本市場への注力からシフトし、海外市場での事業開拓に向けて動いており、屋上向けビル一体型システム(BIPV)の販売に取り組んでいます。

 ラックスリサーチでは、異なる技術と戦略を持つ薄膜フィルムモジュールトップ企業であるファーストソーラーとソーラーフロンティアの2社について、技術、商品戦略、製造、財務状況、提携動向の観点から評価した「モメンタム分析」を行いました。下記が調査結果の一部です。

• ファーストソーラーがモメンタムで一歩先を行く。ラックスリサーチのモメンタム分析では、ファーストソーラーは5点満点中3.7というスコアとなり、技術的進歩や商品戦略の実行面で先行しています。提携により新規市場開拓を進めるファーストソーラーは2.9という結果となり、財務面や製造においてはファーストソーラーと同レベルの結果となりました。

• ソーラーフロンティアはニッチ市場に目をつけ成長を狙う。ソーラーフロンティアは、戦略転換より、BIPV商品分野の強化に動いており、事前設定されたシステム、フレキシブルで新しいフォームファクターを取り入れるなどして同分野における成長を目指しています。現状の屋根設置型での差別化は限定的ですが、大型BIPV市場にてトップの座を得るための重要なステップとなり、将来的には大きな事業機会を手にする可能性もあります。

• ただし両者とも課題あり。ファーストソーラーの更なる成長はプラントレベルでのSeries 6モジュール導入加速に加え、システムコストが1ワットあたり1ドル以下を達成することにかかっています。またソーラーフロンティアの未来は研究所で達成した成果を量産化につなげ、またストレージプロバイダーとの提携により、住宅向けシステムにてリチウムイオン電池利用のオプションを提供していくことが必要です。

図:ファーストソーラーはモメンタム面でリード、ソーラーフロンティアも追随


本調査を担当したラックスリサーチのアナリスト、タイラー・オグデンのコメント:
『ソーラーフロンティアとファーストソーラーはいずれも結晶シリコンモジュールに対する競争力を高めるための取り組みを進めています。ファーストソーラーは薄膜モジュール分野のトップ企業の位置をキープしますが、ソーラーフロンティアはジョイントベンチャーなどによりスケール化への取り組みにも積極的な姿勢を見せています。』

本調査レポートはラックスリサーチの太陽光発電インテリジェンスサービスにて提供しております。

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ラックスリサーチは先端技術分野に特化したアドバイザリーサービスを提供する調査・コンサルティング会社(本社:米国ボストン)です。プライマリーリサーチをベースとしたデータと事実に基づく分析により、固定観念にとらわれない独自の見解を提供いたします。
• IoT、化学品・材料、ヘルスケア、エネルギー、農業、食品など多くの先端技術が調査対象
• グローバルな視点での技術評価、アプリケーション別の事業性、政策・規制、ビジネスモデルの調査に加え、事業会社における成長戦略の一環である新分野・新事業参入やオープンイノベーション実現のご支援を実施

詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。

【本ニュースリリースに関するお問い合わせ】
Lux Research, Inc.
戸口 久子 (hisako.toguchi@luxresearchinc.com)

 
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