ラックスリサーチ

水産業: 収益性の高いセグメントの特定が6000億ドル市場での事業展開を可能に

#環境・エネルギー・エコ #海外・グローバル

2014年2月17日 – 6000億ドル市場の水産業は、大手企業が高収益の事業を独占していると考えられることが多いものの、先端技術分野における技術・市場動向調査を行うラックスリサーチ(本社:米国ボストン)の調査によると、新規参入企業による先端技術の開発により、新たな事業機会が生まれていることが分かりました。

6000億ドル規模の水産業にはすでに収益性の高い大手企業が存在するため、新たな事業機会は限定的と評価されがちですが、ラックスリサーチによる水産業150社(市場全体の23%に相当)の調査結果によると、産業全体の収益率は12.9%であり、また公益事業や消費者向けの小型システムにおいては14%とより高い収益率であることも分かりました。

ラックスリサーチのシニアアナリスト、ブレント・ジャイルズは、『水産業で利益をあげる(Making Money in the Water Industry)』と題したレポートにて次のように指摘しています。

『産業ニュースを読んでいると、水産業で利益を上げるのは難しいという印象を受けるかもしれませんが、これは事実とは異なります。収益性の高いセグメントを特定し、産業特有の慣習を心得ていれば、水産業で収益性の高い事業を運営することは可能です。』

ラックスリサーチでは、150以上のスタートアップ企業に対し調査を実施し、新規参入が可能な先端技術分野をマッピングし、また大手企業にとって特に関心が高いと思われる新規事業機会や、今後脅威となる分野を特定しました。以下が調査結果の一部です。

ー イノベーションは2分野に集中している。スタートアップ企業の4分の1は先端センサー技術およびプロセスコントロールを含むモニタリング、予測、コントロール分野でのイノベーションを手がけていることが分かりました。また次の4分の1はベーシックな廃水処理分野にて技術開発を実施しています。その他にも技術開発が顕著なのは鉱物、有機物のリカバリーおよび殺菌分野です。

ー 先端センサー技術の開発がモニタリング関連技術の中でもトップを占める。先端センサーはリアルタイムで主要な分析対象物を測定でき、不透明なサンプルにも対応可能な技術であることから、公益事業者の水漏れ削減や売上対象外の水のモニタリングも可能にします。ANDalyze社などのスタートアップ企業はGE、Veolia、IBM Smarter Waterなどの大手企業へと競合しはじめており、すでに注目を集めています。

ー 低電力で汚泥排出の少ない処理装置が廃水処理のパラダイムシフトをもたらしている。Biogill社、Microvi社、Emefcy社のSabreなどは既存のものと比較して低電力にて汚泥排出量を減少させる簡易システムを開発しています。

『水産業で利益をあげる(Making Money in the Water Industry)』レポートはラックスリサーチの水インテリジェンスサービスにて提供しております。

【お問い合わせ先】

ラックスリサーチについて

ラックスリサーチは独自の研究と世界に広がるネットワークを駆使し、最先端技術分野における技術・市場動向調査を実施しています。世界中で研究開発に注力するトッププレイヤーに対し、オープンイノベーションおよびテクノロジースカウティングの実現をサポートしています。詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。

[本プレスリリースに関するお問い合わせ]
ラックスリサーチ 戸口 久子 (hisako.toguchi@luxresearchinc.com)

ラックスリサーチのプレスリリース

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。