家具、インテリアのためのオートクチュール・テキスタイル シルヴィー・ジョンソン
生来の文化交流や旅行への指向をいっそう強めることとなったパリ政治学院を卒業後、シルヴィー・ジョンソンは、彼女の情動をコントラストの効いた布地素材のデザインと製造の中に表現することに取り組んできました。ミニマリズムでありながら洗練を極めた彼女の作品には、厳格さを帯びた快楽主義が漂っています。
シルヴィー・ジョンソンにとって、布地は横糸と縦糸による織物以上のものです。布地は、「装う」もの、空間を生かすもの、強い情動を生み出すものでなければなりません。彼女はためらうことなく古くからある色見本に範を取り、数々の旅行から持ち帰った印象をできる限り忠実に再現しています。
絹糸、ホースヘア、皮革、カシミヤ、さらには金銀糸などの極上の素材を嬉々として選び、日本からも、名古屋の絹糸、京都の金銀糸、仙台の毛糸を定期的に調達しています。自ら厳選した糸は、父祖伝来のノウハウを有する今では数少ないリヨンの職人の一人に託され、織り込まれます。こうした数々の優れた伝統工芸技能の継承者とのつながりも、精鋭主義をわが物とする彼女の作品に欠かせません。
頻繁に来日し、日本のデザイナーとも定期的な交流を図っています。こうした交流を終えて帰国した後は、日本の感性が彼女の仕事に反映されます。地球環境に配慮し、ミニマリズムを極め、素材に重きを置きます。彼女の仕事は“織”という父祖伝来の技能によって実現するのです。
顧客は、彼女の作品の特徴である独特の感受性をこよなく愛する実業家、アーティスト、王族、審美家などです。シルヴィー・ジョンソンは、別荘、高級マンション、ヨット、プライベートジェット機など、主として個人のプロジェクトを手がけています。一方でホテル、空港内ラウンジ、ブティックのインテリアデザイン、さらには舞台装置関連のプロジェクトも彼女の才能を発揮する機会となっています。
彼女は持ち前の情熱を込めつつ、顧客やスポンサーの要望にも充分に耳を傾けながら作品を構想しています。今日の通信手段の発達のおかげで、フランス国外のプロジェクトにおいても密なフォローを約束しています。こうしたオーダーメイドのアプローチを実現するため、どんな特別な注文にも対応することができるアトリエを設けています。
シルヴィー・ジョンソンのデザイン・オフィスは、今年で10年を迎えます。
*シルヴィー・ジョンソンは今春来日を予定しています。
在日フランス大使館貿易投資庁‐ビジネスフランスのプレスリリース