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プリンテッド・フレキシブル・有機エレクトロニクス:グローバルイノベーションベンチマーキング

#ものづくり #海外・グローバル

プリンテッド・フレキシブル・有機エレクトロニクス:グローバルイノベーションベンチマーキング
先端技術を専門とする米調査会社ラックスリサーチ(本社:米国ボストン)の調べによると、プリンテッド・フレキシブル・有機エレクトロニクス(以下PFOE)分野におけるイノベーションリーダーはサムスン(韓国)、メルク(ドイツ)、BASF(ドイツ)、ソニー(日本)、フィリップス(オランダ)であることがわかりました。サムスンエレクトロニクスは研究開発費では世界でトップ(12億ドル)であり、また外部企業との提携や出資などオープンイノベーションへの取り組みにも非常に積極的であることから、全体でのランキングもトップという結果になりました。

ラックスリサーチのシニアアナリスト、ジョナサン・メルニックは『プリンテッド・フレキシブル・有機エレクトロニクス分野におけるイノベーション:グローバルベンチマーキング(“Benchmarking Corporate Activity in Printed, Flexible, and Organic Electronics”)』と題したレポートにて次のように指摘しています。

『PFOE分野でのイノベーションはエレクトロニクスメーカーや化学品メーカーが最も活発ですが、一方でスマートパッケージングなどの新たなアプリケーション分野での取り組みは限定的です。研究開発費の規模と提携への積極性を考えると、今後自動車産業も魅力的な市場となるでしょう。』

ラックスリサーチは11の産業分野、238の上場企業を対象に、研究開発費の規模とオープンイノベーションへの積極性を軸に調査を実施し、市場の競争環境の分析、提携機会およびイノベーションリーダーの特定を実施しました。以下が調査結果の一部です。

• 研究開発費の規模とオープンイノベーションへの積極性には相関性がある。研究開発に年間15億ドル規模を投資している企業はオープンイノベーションにも積極的であることが分かりました。一方で売上規模が大きいこととイノベーションへの積極性には相関性が見られませんでした。

• PFOE分野における研究開発費はアジア太平洋地域が世界をリード。PFOE分野での研究開発費ではアジア系企業がトップであり、平均で2,200万ドルという結果でした。一方、欧州では特に化学品・素材メーカーによる研究開発費の規模が大きく、同産業での平均は2,300万ドルとなりました。

• 印刷業界はオープンイノベーションに最も積極的。対象産業のうち印刷業界は特にオープンイノベーションに積極的であり、特に凸版印刷、日本写真印刷は提携により自社印刷技術をエレクトロニクス分野にて応用するなど、オープンイノベーションスコアが高い結果となりました。

『プリンテッド・フレキシブル・有機エレクトロニクス分野におけるイノベーション:グローバルベンチマーキング(“Benchmarking Corporate Activity in Printed, Flexible, and Organic Electronics”)』はラックスリサーチの『プリンテッド・フレキシブル・有機エレクトロニクス』インテリジェンスサービスにて提供しております。

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ラックスリサーチについて

ラックスリサーチは独自の研究と世界に広がるネットワークを駆使し、最先端技術分野における技術・市場動向調査を実施しています。世界中で研究開発に注力するトッププレイヤーに対し、オープンイノベーションおよびテクノロジースカウティングの実現をサポートしています。
詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。


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ラックスリサーチ
戸口 久子
hisako.toguchi@luxresearchinc.com

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