ラックスリサーチ

食品・栄養:代替甘味料は734億ドル市場にて12%へとシェアを拡大

#食品・食材 #海外・グローバル

2014年11月5日 – 先端技術を専門とする米調査会社ラックスリサーチ(本社:米国ボストン)の調べによると、世界的に肥満、糖尿病予防など健康意識が高まっていることから、734億ドル規模の甘味料市場全体のうち代替甘味料は12%へと市場シェアを拡大しています。ボリュームベースでは22%を蔗糖代替甘味料が占めています。

代替甘味料のうち、高果糖コーンシロップ(HFCS)はボリュームベースで12%のシェアを誇り、続いて非栄養甘味料とも呼ばれる高甘味度甘味料(HIS) が8%のシェアとなります。低甘味度甘味料(LIS)や 天然甘味料代替品はそれぞれ1%のシェアとなっています。

ラックスリサーチのシニアアナリスト、カミラ・スタイスは、『世界の甘味料市場動向(“Just a Spoonful of Sugar: Sizing the Global Sweetener Market)』にて、次のように指摘しています。

『蔗糖が現在でもトップの座を占めていますが、健康志向や天然甘味料へのニーズが高まり、蔗糖の持つ機能を備えた代替甘味料も増加しています。』

ラックスリサーチでは世界の甘味料市場を分析し、代替甘味料市場での事業機会特定を行いました。以下が調査結果の一部です。

• 一人当たりの年間消費量はアメリカ大陸が最大。一人当たりの消費量では南米がトップの68kg、続いて北米が49kgです。代替甘味料市場では北米の消費量が最大で18kgとなり、世界平均の約3倍となりました。

• 飲料品分野における代替甘味料利用が最大。飲料品分野においては代替甘味料の利用が最も多く、高果糖コーンシロップでは70%、高甘味度甘味料では74% 、天然甘味料では66%という結果になりました。一方で蔗糖の利用は32%のみと限定的です。

• 天然甘味料の市場シェアが今後拡大する見込み。甘味料市場における天然甘味料のシェアは現時点ではボリュームベースでたった1%に過ぎないものの、希少糖、ステビア、羅漢果(ラカンカ、英名はmonk fruit)、甘味蛋白質などが注目されており、今後市場シェアを拡大していくことが予想されます。

『世界の甘味料市場動向(“Just a Spoonful of Sugar: Sizing the Global Sweetener Market)』はラックスリサーチの『食品・栄養(Food & Nutrition)』インテリジェンスサービスにて提供しております。



ラックスリサーチについて

ラックスリサーチは独自の研究と世界に広がるネットワークを駆使し、最先端技術分野における技術・市場動向調査を実施しています。世界中で研究開発に注力するトッププレイヤーに対し、オープンイノベーションおよびテクノロジースカウティングの実現をサポートしています。
詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。

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