ラックスリサーチ

フライアッシュセメントは2018年までに470億ドル市場へと成長(ラックスリサーチ調べ)

#環境・エネルギー・エコ #海外・グローバル

【プレスリリース】
環境に優しい建材:
フライアッシュセメントは2018年までに現在の倍の470億ドル市場へと成長
(ラックスリサーチ調べ)

天然ガスや太陽光発電の利用は二酸化炭素排出量削減に貢献するものの、長期的な温暖化ガス削減には新たなイノベーションが不可欠

2014年5月6日 – 先端技術を専門とする米系調査会社ラックスリサーチ(本社:米国ボストン)の調査によると、フライアッシュセメントは2018年までに現在の倍以上に相当する470億ドル規模の市場へと成長することが分かりました。セメント製造における環境対策としてフライアッシュセメントの利用が最も簡単で経費効率が良いことから、産業全体での取り組みが盛んであることが主な理由です。しかしながら、世界的なセメント製造量増加により、今後より斬新なイノベーションが生まれない限り、セメント産業全体での温暖化ガス排出量は5年間で31%増加することが予想されています。

ラックスリサーチのシニアアナリスト、アディティア・ラナードは、『セメント産業:廃棄物の原料利用でコストと炭素削減を目指す (“Rags to Riches: Waste Incorporation to Cut Cost and Carbon in the Cement Industry.”)と題したレポートにて、次のように指摘しています。

『セメントは人類による炭素排出量全体の6%を占めており、産業全体が急速に拡大しています。フライアッシュの利用は温暖化ガス削減へと貢献しますが、排出量を5年後も同レベルにとどめるためには、セメント製造業者による天然ガスや集光型太陽光発電の導入増加に加え、代替素材の利用増加が必須です。』

ラックスリサーチではセメント製造に関するイノベーション動向を調査し、炭素排出量削減への貢献度合いを分析しました。以下が調査結果の一部です。

• 熱化学処理されたフライアッシュは将来性が高い。機械的性質や耐久性を維持するために、一般的なフライアッシュは混入上限が50%程度となっていますが、Ash Improvement Technology社やCeratech社などによる新たな熱化学処理されたフライアッシュは普通ポルトランドセメント(OPC)の混合の必要がありません。

• 集光型太陽光発電利用が大きな影響を与える。米ジョージワシントン大学のStuart Licht教授は集光型退位陽光発電を利用したセメント製造を開発しました。この技術は今後5年間でセメント業界に大きなインパクトを与える可能性を持っています。

• Ecocem社、Ceratech社、AIT社はもっとも将来性が高い。炭素排出量を抑えたセメントやコンクリート分野でのスタートアップ企業の中でも、Ecocem社、Ceratech社、AIT社の製品は特に注目されており、ラックスリサーチによる『Lux Innovation Grid』においても『ドミナント』評価を受けています。

『セメント産業:廃棄物の原料利用でコストと炭素削減を目指す(“Rags to Riches: Waste Incorporation to Cut Cost and Carbon in the Cement Industry”)レポートはラックスリサーチの『環境に優しい建材』インテリジェンスサービスにて提供しております。

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ラックスリサーチは独自の研究と世界に広がるネットワークを駆使し、最先端技術分野における技術・市場動向調査を実施しています。世界中で研究開発に注力するトッププレイヤーに対し、オープンイノベーションおよびテクノロジースカウティングの実現をサポートしています。
詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。


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ラックスリサーチ
戸口 久子
hisako.toguchi@luxresearchinc.com

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