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先進素材:3Dプリンターからスマートフォンまで利用増加が期待される高性能熱可逆性樹脂

#ものづくり

【プレスリリース】
先進素材:3Dプリンターからスマートフォンまで利用増加が期待される高性能熱可逆性樹脂

先端素材・加工技術におけるイノベーションにより、より幅広いアプリケーション分野にて利用増加が見込まれる(ラックスリサーチ調べ)


2014年3月6日 – 先端技術における技術・市場動向調査を行うラックスリサーチ(本社:米国ボストン)の調べによると、軽量で先端金属、陶器、その他複合素材パーツの代替となりうる高性能熱可逆性樹脂(HPTP)は、航空宇宙産業、医療分野、エレクトロニクス分野での導入を基盤に、価格や品質面での課題を乗り越え、今後は更に他分野においても導入増加が期待できることが分かりました。

ラックスリサーチのアソシエート、アンソニー・ヴィカリは、『高性能熱可逆性樹脂分野におけるイノベーション: 既存市場、新市場向けの素材・加工技術スカウティング (“Innovating High Performance Thermoplastics: Scouting Process and Material Technologies for Existing and Emerging Markets”)』と題したレポートにて、『HPTP素材利用の商品を市場投入する場合、特にHPTP素材が強みとして持つ高い性能へのニーズが複数存在し、同時に提供価格がリーゾナブルであることが重要』と指摘しています。

ラックスリサーチでは、上記調査レポートにて、HPTPの中でも特に高温特性、単体での作動性能が高く、単体および複合体としての利用が可能な硫黄含有HPTP、ポリケトン、ポリイミドの3種類に注目し、市場動向を調査しました。以下が調査結果の一部です。

• 3Dプリンター向け素材は重要な市場へとなる。3Dプリンター技術がプロトタイプ制作のみではなく製造工程へ本格的に導入されるようになると、金属やHPTPの利用が増加し、HPTP向けフィードストックは1億ドル規模の市場に成長します。

• 軽量素材は旅客列車の座席への利用が増加。運輸業においては、エネルギー消費レベルが高く破損がおきやすく、HPTPが提供する付加価値が重要視され、高価格な商品でも受け入れられやすいことから、特に高速旅客列車分野にて軽量、高性能のHPTPの利用増加が見込まれます。

• スマートフォン市場での利用増加が期待される。2013年時点で6万台以上販売されたスマートフォン市場での利用が本格化すれば、HPTP素材の市場規模は1万5,000トンを超え、数億ドル規模の市場となることが予測されます。一方で、素材変更への切り替えコストがハードルとなり、導入移行には時間がかかりそうです。

『高性能熱可逆性樹脂分野におけるイノベーション: 既存市場、新市場向けの素材・加工技術スカウティング(Innovating High Performance Thermoplastics: Scouting Process and Material Technologies for Existing and Emerging Markets)』レポートはラックスリサーチの『先進素材』 インテリジェンスサービスにて提供しております。






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ラックスリサーチは独自の研究と世界に広がるネットワークを駆使し、最先端技術分野における技術・市場動向調査を実施しています。世界中で研究開発に注力するトッププレイヤーに対し、オープンイノベーションおよびテクノロジースカウティングの実現をサポートしています。
詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。

【本プレスリリースに関するお問い合わせ】

ラックスリサーチ
戸口 久子
hisako.toguchi@luxresearchinc.com

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