■「期待」60% 強いリーダーシップ
野田佳彦内閣の支持率が低迷を続ける中、石原慎太郎前東京都知事が13日、新党「太陽の党」を立ち上げた。これに先立ち、フジサンケイビジネスアイは、中小・ベンチャー企業を対象に「石原新党」の国政参加について期待を問うアンケートを実施した。その結果、「期待する」と答えた企業は60%と過半数を占めた。「期待しない」は28%、「わからない・どちらともいえない」は12%だった。
「期待する」と答えた企業は、「日本の政治にはリーダーシップを持った人材が少ない。さまざまな意見をまとめるのが真のリーダーであり、(石原前都知事は)その資質を持つ一人」(卸・小売業)、「今の国政に求められているのは強いリーダーシップ。石原氏には日本を根底から変えていく力がある(自営業)と、石原氏のリーダーシップに期待する声が相次いだ。
また「(80歳という)高齢が気にはなるが、国を憂う心、国を守ろうとしている心に大いに期待」(建設業)、「日本維新の会と連携し国内外に対応してほしい」(その他)とのコメントも寄せられた。
その一方で「期待できない二大政党の二者択一ではあまりにも不幸すぎる」(製造業)、「政治、政界の正常化のための抑止力として期待する。この政党が多数派となった場合は正直恐ろしい」(サービス業)と、消去法の結果「期待する」と答えた企業も少なからずあった。
「期待しない」と答えた企業は「日中関係の悪化は、石原氏に大きな責任がある。国政に復帰どころか、むしろ辞任して引退してほしいぐらい」(サービス業)と、外交手腕を疑問視する見方が目立った。また「気の短い、飽きっぽい老人にしか見えない。まともなことも言っているけど、舌禍も多い」(製造業)とのコメントもあった。
「わからない・どちらともいえない」との答えでは、「消費税、原発、道州制、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など問題が山積だが、政策がはっきりしていない」(サービス業)、「15歳くらい若かったらと思う」(製造業)などの意見があった。
アンケートは10月30~11月7日にかけて、中小企業で構成されるイノベーションズアイ会員企業にインターネットで実施し、149社から回答を得た。
「フジサンケイビジネスアイ」