企業が持っている人材や技術、ノウハウ、経営理念、顧客ネットワークといった財務諸表には表れない、目に見えにくい経営資源を総称して「知的資産」という。企業にとっての“かくれた強み”とも言える、知的資産をきちんと把握し、経営に活用するとともに、取引先などステークホルダー(利害関係者)に対してもしっかりとアピールすることで収益力を高めていこうとする経営を「知的資産経営」と呼び、近年、その重要性がクローズアップされている。
中小機構は、中小企業を対象に、この知的資産経営の普及に力を入れており、その一環として11月12日に東京・虎ノ門のニッショーホールで「中小企業のための知的資産経営フォーラム2012」を開く。知的資産経営を実践している企業や、そうした企業を支援している金融機関からの話を通じて、中小企業の経営者らに、自社の一層の成長・発展につながるようなヒントをつかんでもらうのが狙いだ。
フォーラムは、基調講演とパネルディスカッションで構成。基調講演はメーカーズシャツ鎌倉(神奈川県鎌倉市)の貞末良雄会長が「成熟社会の小売業」と題して行う。パネルディスカッションは「経営の“見える化”で新しい“扉”を拓く」をテーマに、パネリストとして青花食研(滋賀県草津市)の西垣広志取締役、梅乃宿酒造(奈良県葛城市)の吉田佳代常務、ひたちなか海浜鉄道(茨城県ひたちなか市)の吉田千秋社長、但陽信用金庫(兵庫県加古川市)の藤後秀喜常務理事を招き、モデレーターは、ツトム経営研究所(堺市)の森下勉氏が務める。
入場無料で、定員は先着300人。申し込み方法などはホームページ(http://chitekishisan2012.smrj.go.jp/)で。(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
「フジサンケイビジネスアイ」