日本経済活性化の鍵を握る〝イノベーション〟の重要な担い手として期待されているベンチャー企業。その支援のため、中小機構は、全国17都道府県に32のインキュベーション(起業家支援)施設を設置・運営している。
中小機構のインキュベーション施設の一つ、慶應藤沢イノベーションビレッジ(SFC-IV)=神奈川県藤沢市
インキュベーション施設は、産学官連携による研究開発を促進する「大学連携型」と、地域における新たな事業創出に取り組む「新事業創出型」とに分けられる。居室も入居者のニーズに対応するために、バイオ向けラボ、試作工場タイプ、オフィスタイプなど、幅広く用意。無料で利用できる会議室、商談室、リフレッシュコーナーなど共用スペースも充実している。条件を満たせば、地方自治体の補助制度も利用できるというメリットもある。
中小機構のインキュベーション施設は施設提供にとどまらず、インキュベーション・マネジャー(IM)が常駐し、いつでも相談できるのが特長。IMは、各支援機関と連携を取りつつ、起業や創業活動、企業の新事業展開などを継続的、総合的に支援していく。
入居者からは、「大学や他企業とのマッチングが成功した」「海外への事業展開が円滑に進んだ」「メディアに取り上げられ、知名度が増した」―などといった声が届いている。
募集中の施設、入居条件など詳しくは、ホームページ
(http://www.smrj.go.jp/incubation/kobo/index.html)で。
(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
「フジサンケイビジネスアイ」