アルマニャックはガスコーニュ地方アルマニャックで生産されるフランス最古の蒸留酒です。このフランスを代表する逸品が、3月に東京で開催されるアラン・デュカス氏プロデュースの「フードフランス(Fou/Food de France)」イベント会期中に紹介され、併せて大阪でも試飲会が開催されます。
フードフランス(Fou/Food de France)はアラン・デュカス氏がフランス料理の日仏の架け橋となるべく2003年から開催してきたイベントです。2006年以来、40名以上の若きシェフがフランス各地から来日し、各地方の食の伝統を引き継ぎつつもモダンなフレンチを日本人に広く紹介してきました。
今回は以下の日程で、日本の業界関係者、プレス、アルマニャック愛飲者を対象に、試飲会・講座を通してアルマニャックをご紹介します。
-東京-
日時:2013年3月12日(火)16 :30~18 :30
会場:ビストロ「ブノワ」
東京都渋谷区神宮前5-51-8ラ・ポルト青山10階
TEL 03-6419-4181
-大阪-
日時:2013年3月14日(木)16 :30~18 :30
会場:「ル・コントワール・ド・ブノワ」
大阪市北区梅田2-4-9ブリーゼブリーゼ33階
TEL 06-6345-4388
今年も東京、大阪ともにアルマニャック講座(16 :30~、17 :15~)を開催する他、2013年の新しい試みとして、アルマニャックと日本料理のマリアージュや、アルマニャックを使用したカクテルをお楽しみいただきます。
ご参加の際は、文末のお問い合わせ先までお申し込みください。
いずれも参加無料です。
ガスコーニュ地方アルマニャックから来日する参加醸造業者は以下の6社です。
ARMAGNAC CASTAREDE アルマニャック・カスタレッド
1832年以来、6代にわたるアルマニャック最古のメゾン。16haのブドウ畑を持ち、生産から醸造、熟成までファミリーが管理します。
CHATEAU DE LAUBADE シャトー・ド・ロバド
1870年にバ・アルマニャックの中心に創立されたシャトーは、今日105haというアルマニャック最大のブドウ畑を所有します。最大のミレジムのスペシャリストのひとつです。
CHATEAU DE MIRAIL シャトー・ド・ミライユ
1998年に創立のオー・アルマニャックに位置する新しいシャトー。石灰質を多く含む土壌で栽培されたフォル・ブランシュのみを使用、フレンチオークの新樽で熟成されます。
BAS-ARMAGNAC DARTIGALONGUE バ・アルマニャック・ダルティガロング
1836年にバ・アルマニャックに創立され、6代にわたるメゾンではVSOP5年ものから30年もの、バ・アルマニャックの非常に古いボトルやマグナムのリザーブを提供しています。
ARMAGNAC DELORD アルマニャック・ドゥロール
1893年創立のメゾンはユニブラン、バッコ、コロンバールを栽培し、生産量が1時間あたり30リットル以下という昔ながらの蒸留器2基を使って生産しています。蔵には20世紀から今日までのアルマニャック1000樽以上が眠っています。
ARMAGNAC SAMALENS アルマニャック・サマランス
ロージュザンに1882年に設立されたメゾンは、バ・アルマニャックの選りすぐりのブドウからオー・ド・ヴィを作ります。冬になると8基の蒸留器が稼動する醸造所はこの地方最大です。また世界でも最大級の100年級のストックを有します。
アルマニャックとは:
アルマニャックは、バチカンの古文書に700年前から存在していたという記録が残る、フランスでも最も古くから伝わる蒸留酒です。ランド、ロット・エ・ガロンヌ、ジェールの3県にまたがる3つの生産地、バ・アルマニャック、アルマニャック・テナレーズ、オー・アルマニャックを産地とした白ブドウから作られます。主なブドウの品種はユニブラン、フォル・ブランシュ、バッコ、コロンバールの4つ。その製造方法は伝統に則ったものであり、アルマニャック独特の蒸留器を使い、ガスコーニュやリムーザンの森から切り出されたオーク製のピエスと呼ばれる樽(400~420㍑入り)で熟成されます。その香りは年月を経る毎に自然に変化し、そのアロマによって年代を推定することができます。
アラン・デュカス氏について:
1956年、フランス南西部ランド県の農家に生まれる。
料理人となってまもなく、彼の料理の本質となる地中海料理に出会う。
1987年、モナコにある「オテル・ド・パリ」のレストラン「ルイ・キャーンズ」の総料理長に就任、33歳の若さで、ホテル内のレストランとしては当時史上初めてミシュランガイドで3つ星を獲得。
現在、パリ、モナコ、ロンドンの3都市の3ツ星レストランをはじめ、世界8か国に27のレストランを運営。
世界の食文化に対する飽くなき好奇心と技術を伝えていくという情熱がその原動力となり、料理人としてだけでなく、レストランクリエーター、ホテルオーナー、編集者、また料理人を志す人の指導者としても活動。
日本には、東京銀座に「ベージュ アラン・デュカス 東京」、青山にビストロ「ブノワ」、また大阪に「ル・コントワール・ド・ブノワ」がある。