量産対応高硬度DLCコーティング「ULFコート」の受託サービスを開始

丸紅情報システムズ株式会社

投稿日:2012年5月17日

サービス分野: [ ものづくり ]

量産対応高硬度DLCコーティング「ULFコート」の受託サービスを開始

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量産対応高硬度DLCコーティング
「ULFコート」の受託サービスを開始
プリント配線板用超硬ドリルのトップメーカー「ユニオンツール」と提携
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丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:渋谷区渋谷3-12-18 社長 小川 和夫)は、プリント配線基板用超硬ドリルのトップメーカーであるユニオンツール株式会社(本社:品川区南大井6-17-1 社長 片山 貴雄)が提供する、炭素被膜材料DLC(Diamond Like Carbon/ダイヤモンド ライク カーボン*1)で金属製部品等をコーティングするサービス「ULF(ウルフ)コート*2」の受託販売を5月23日から開始します。ダイヤモンドに近い高硬度(ビッカース硬さ*3:6,500Hv)のDLCコーティングを、大量生産部品に対応できることが特長です。自動車や機械、精密機器、金型などの製造業向けに、耐久性や耐摩耗性、耐腐食性、生体親和性の向上、摩擦抵抗の低減などの品質向上を実現するDLCコーティングを提案します。

ULFコートは、お客様よりお預かりした超硬、鉄系金属を素材とする部品を、ユニオンツールが開発したDLCでコーティングするサービスです。2009年より稼働しているユニオンツール所有の設備でコーティング処理を行います。ユニオンツールの自社製品向けには、すでに累計約1,000万本の量産実績があります。

ULFコートにより得られる効果をユニオンツールが自社製品を用いたプリント基板用材料の穴あけ加工で検証したところ、コーティングしていないドリルでは約4,000穴の穴あけ加工で達した折損寿命が、ULFコートで処理したドリルでは約20,000穴に延び、耐久性が約5倍に向上しました。複数の条件で検証した結果、2.5倍から10倍以上に耐久性が向上することが確認されています。
自動車のエンジン部品へのULFコートは、耐久性の向上のほか、摩擦抵抗の低減による燃費の向上が期待できます。金型の場合は離型性や耐磨耗性の向上効果が得られます。機械部品(摺動部品等)では、耐磨耗性向上や低摩擦化、接触する他の部品への攻撃性低減などに効果があります。

ULFコートは水素を含有しない高硬度のDLCです。100度以下の低温でコーティング処理できるため、他のDLCコート受託サービスと比べ、コーティングする母材の変形や変質を抑えることができます。また、価格も2~3割程度安価に提供可能です。

今回開発のDLC膜技術は、2012年1月12日に超硬工具協会より『PCB工具用DLC皮膜「ULF」の開発』で技術功績賞を受賞し、高い技術が評価されています。
また、ユニオンツールではULFコートに関する特許も取得しております。

ユニオンツール株式会社では2010年1月より工具メーカー向けにULFコートを提供していましたが、さらなる事業の拡大をめざし、自動車部品メーカーや機械部品メーカー等に多数のCADCAMシステム、検証・検査システム、三次元造形装置等の販売実績を持つMSYSと営業活動に関する業務提携を行うことになりました。

MSYSでは、自動車部品関連、機械部品関連、金型関連、切削工具、その他部品などに、販売開始から3年間で約15億円の受注をめざします。

【本サービスで提供するULFコートの特長】

(1)高硬度6,500Hv(換算値)
(2)膜厚1μm以下の高硬度なDLC膜厚
(3)摩擦係数0.2以下の低摩擦 (対SUS440C*5)
(4)母材を傷め難い、100℃以下の成膜温度で処理が可能な低温度処理
(5)大量生産部品へ対応できるDLC膜の高速成膜
(6)大量生産部品の受入体制
(7)自社開発コーティング炉によるリーズナブルな価格
(8)より高い硬度を実現する水素フリーで高いダイヤモンド構造sp3比率(ta-C)*6

【被膜処理可能な材種】

超硬合金、鉄系金属など

【適用分野】

・自動車部品関連:ピストンリング、バルブリフターなど、エンジンの駆動部品、燃料噴射部品
・機械部品関連:転がり軸受、減速歯車、カムギア、湯・水混合栓、搬送用ローラー、ガイドなど治具
・金型関連:プラスチック用金型、プレス用金型、鍛造用金型、アルミ用金型、各種パンチ、ダイ
・切削工具関連:加工穴あけドリル・エンドミル、裁断刃、軟質金属塑性加工工具
・その他:カミソリ刃、理容・美容ハサミ、ゴルフクラブヘッドなどスポーツ用品、釣具のラインローラ、ギアなど、腕時計、医療器具

■製品ホームページ:http://www.marubeni-sys.com/de/coat/

<注釈>
*1:“DLC”とは、Diamond Like Carbon(=ダイヤモンドの様なカーボン)の略で、ダイヤモンドに近い特性を持つカーボン硬質膜の事を指します。DLC膜は非常に硬く耐摩耗性に優れ、摩擦係数を低減させる特性を持ち、各種素材の表面改質に大きな効果があると言われています。
*2:ULFとは、Uniontool Lubricant FilmおよびUltra Long-life Filmの略で、ユニオンツール独自の潤滑膜でコートすることにより耐折損性が向上し長寿命化を実現すると意味が込められています。
*3:“Hv”とは、ビッカース硬さ(=Vickers hardness)の略で、工業材料の硬さを表す尺度の一つです。
天然の物質の中で最高の硬度を持つダイヤモンドが、9,000Hvから10,000Hvと言われています。なお市場に出回っているDLC膜の硬度は800Hvから7,000Hvです。
*4:“エンドミル“とは、切削加工に用いる切削工具の一種で、金型や各種部品の製作に多用されています。ドリルに類似した外観ですが、ドリルは軸方向に推進し、円形の穴を空ける用途であるのに対して、エンドミルは底と側面の刃で切削し、軸に直交する方向に削り広げる用途に用いられます。
*5:“SUS440C”とは、ステンレス鋼の中では最も高硬度を有する鋼の名称です。
*6:“ta-C”とは、Tetrahedral amorphous carbon(=テトラヘドラルアモルファスカーボン)の略で、DLC膜の分類の1つであり、ダイヤモンドの特性に近い水素フリーDLC膜です。DLC膜は、ダイヤモンドの特性に近いタイプや黒鉛に近いタイプ、さらに水素の含有の有無などによって分類されます。

【ユニオンツール株式会社について】
ユニオンツールは、産業用切削工具の製造販売を主要な事業としており、中でも電子回路基板用超硬ドリルにおいては世界のトップメーカーとして、供給責任を果たしております。
ユニオンツールの強みは、生産設備と品質設備を内製できることと、世界最先端の製品開発力と充実した顧客サービス対応です。ユニオンツールは「人と技術と地球を結ぶ」をモットーに邁進します。

【丸紅情報システムズについて】
丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを、お客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融業を中心とする様々な業界の知見と高度な提案力、コンサルティングからシステム設計・構築、運用・保守サービスまでをワンストップで提供する総合力、そして、グローバルな視点からお客様の差別化に貢献する最先端技術が私たちの強みです。エンタープライズソリューション、製造ソリューション、プラットフォームソリューション、コールセンターソリューションとデータセンターを軸とするビジネスサービスの5つの事業展開でお客様のビジネスを支援します。

<製品に関するお問い合わせ>
丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部 先端技術ソリューション部 営業二課
電話:03-5778-8580
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル
URL: http://www.marubeni-sys.com

*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
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<プレス関係者窓口>
丸紅情報システムズ株式会社 広報室
電話:03-5778-8885 ファックス:03-5778-8999

 
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