在日フランス大使館貿易投資庁‐ビジネスフランス

ダンケルクにフランス最大の液化天然ガスターミナル建設

#環境・エネルギー・エコ

ダンケルクにフランス最大の液化天然ガスターミナル建設
プロジェクトの経緯
現在、世界では計53基のメタンガス・ターミナルが稼働中で、フランスでは5基が調査中あるいは建設中の段階にあります。
2005年、EDFはフランス最大のLNGターミナルを建設するべく用地選定の調査を行いました。これらの候補地のなかで最も妥当な用地として選出されたのが、ヨーロッパでも有数のエネルギー産業のクラスターが形成されているダンケルクです。その背景には以下の3つの理由があります:
- 湾港地区としてのクオリティと、巨大LNGタンカーが最も安全に短時間で入港でき、且つ利用可能時間帯が長いという優れた受け入れ能力。
- フランスやヨーロッパのガス供給網へのアクセス性が高い好立地。
- 巨大工業施設の開発・運営能力おける地域の優位性。

大規模なLNGターミナル
プロジェクトへの投資金額は、EDFが7億ユーロ、ダンケルク港が5000万~7000万ユーロです。このダンケルクLNGターミナルのプロジェクトでは、2015年末の操業開始を予定しており、当初は年間LNG受入量にして6~13 Gm3を見込んでいます。この受入量は、第2フェーズでは12 Gm3に、さらには現在のフランスにおけるLNG消費量の10%に相当する16 Gm3までの受け入れを予定しています。

プロジェクトの課題
ヨーロッパにおける天然ガスの需要の高まり、一方で北海での天然ガスの産出量の低下により、今後天然ガスの輸入量の増加が見込まれています。一般的に、これらの増加分は、現在の産出地域より遠い地域で産出される天然ガスを調達することでまかなわれるでしょう。産出地が消費地から次第に遠ざかっていくという状況は、世界規模での天然ガスの交易の急速な発展につながります。また、ガス関連の国際交易に占めるLNGの割合は、2020年には約38%に到達する見込みです(現在では22%)。この世界規模でのガス需要の伸長に対応するため、LNGターミナルを経由する液化天然ガスの輸送方法が重要となってきます。また、LNGターミナルの整備は、将来的なガス関連の世界市場と欧州市場の格差の解消にとって大きな切り札となることでしょう。

【お問い合わせ先】

在日フランス大使館企業振興部UBIFRANCE広報室(Email : presse-jp@ubifrance.fr )まで

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