“Best Global Brands 2011” グローバル・ブランドランキングTOP100を発表
リコール問題、震災の苦境を凌ぎ、TOYOTAが業界1位の座を堅持
台湾のHTCが初ランクイン、アジアから過去最多の10ブランドが世界ランク入り
世界最大のブランドコンサルティング会社であるインターブランドは、グローバルのブランド価値評価ランキング“Best Global Brands 2011” を発表します。本ランキングは、グローバルな事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けするもので、今年で12回目の発表となります。1位はCoca-Colaで12年連続でその順位を維持し、今回最もブランド価値を高めたAppleが初めてTOP10入りを果たしています。
<“Best Global Brands 2011”ハイライト>
乱高下する市況と先の見えない事業環境という非常に厳しい状況に直面する中、各ブランドがこの現実に如何に適応していくかが鍵となっています。インターブランドのグローバルCEO ジェズ・フランプトン(Jez Frampton)は今回の発表に際し、「不確実性は、もはや一過性のものでなく当たり前のものとなりました。そのため、今日のブランドマネジメントは迅速に、且つ機知に富んだ対応が必要であり、そして、その継続性、適応力、企業のコミットメントはブランドの成長に不可欠」と述べています。実際にTOP100入りしているブランドは、不透明な市場環境の中、顧客のニーズに対応するために、継続して顧客の声を聞き、柔軟に対応し、進化し、さらに革新し続けています。ジェズ・フランプトンはさらに「長期的なロイヤリティを獲得することに成功しているブランドは、デジタル戦略とソーシャルネットワークの強化により、顧客へリッチでパーソナルなブランド体験を提供しています。」と新しいブランド体験についても述べています。
■テクノロジー関連ブランドが躍進、TOP10に7ブランドがランクイン
テクノロジー関連ブランドは、Apple(8位 前年比58%増)が大幅にブランド価値を高め、昨年の17位から一気にTOP10入りし、IBM(2位 前年比8%増)、Microsoft(3位 前年比3%減)、Google(4位 前年比27%増)、 GE(5位 前年比横ばい) 、Intel(7位 前年比10%増)、 Hewlett-Packard(10位 前年比6%増)と7ブランドがランクインしました。更にApple、Amazon.com(26位 前年比32%増)、Google、Samsung(17位 前年比20%増)のテクノロジー関連4ブランドがブランド価値の増加率TOP5に入っています。
■伝統と革新により復活を示したラグジュアリーブランド
Louis Vuitton(18位 前年比6%増)、Gucci(39位 前年比5%増) 、Hermès (66位 前年比12%増) Cartier(70位 前年比18%増)、Tiffany&Co (73位 前年比9%増)、Moët & Chandon (77位 前年比9%増)、Armani(93位 前年比10%増)、Burberry (95位 前年比20%増)と多くのラグジュアリー・ブランドが、その歴史や伝統を広めるための投資を続けたことで、ブランド価値を向上させました。品質、職人技術といった本来の原点に帰りつつ、デジタル戦略の強化により顧客へのユニークな体験を提供することで、そのブランドをゆるぎないものとしています。
■金融セグメントのリカバリーは低調傾向
2008年の金融危機以降、米国系の金融ブランドはGoldman Sachs(38位 前年比3%減)、Citi(42位 前年比3%減)、Morgan Stanley(54位 前年比4%減)と成長へのシナリオを未だ模索している状況にあります。一方、Santander(68位前年比5%増)、Zurich(94位 前年比8%増)は、顧客の信用回復と新興国への浸透を強化することにより、ブランド価値を高めることに成功しています。
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