2025年5月22日
H&Iグローバルリサーチ（株）
*****「炭酸リチウムのグローバル市場予測（2025～2029）：用途別（バッテリー、セラミック＆ガラス、セメント＆アルミニウム、その他）」産業調査レポートを販売開始 *****
H&Iグローバルリサーチ株式会社（本社：東京都中央区）は、この度、Technavio社が調査・発行した「炭酸リチウムのグローバル市場予測（2025～2029）：用途別（バッテリー、セラミック＆ガラス、セメント＆アルミニウム、その他）」市場調査レポートの販売を開始しました。炭酸リチウムの世界市場規模、市場動向、市場予測、関連企業情報などが含まれています。
***** 調査レポートの概要 *****
1. レポート概要
本調査レポートでは、炭酸リチウム市場の定義・範囲、市場規模推移、主要ドライバーおよび課題、技術動向、主要用途別分析、地域別市場動向、主要企業動向などを包括的に分析しています。
• レポート対象期間：2019年～2029年（実績：2019年～2023年、予測：2024年～2029年）
• 分析地域：北米、欧州、アジア太平洋、中南米、中東・アフリカ
• 主な調査手法：一次調査（業界関係者ヒアリング）および二次調査（公的統計、企業資料、専門データベース）の組み合わせ
2. 市場定義
炭酸リチウムは、主に二次電池（リチウムイオン電池）用電解質、ガラス・セラミックス添加剤、化学工業原料、医薬品原料などの用途で使用される無機化合物です。本レポートでは、純度・粒度別に以下の製品区分を取り扱っています：
• 電池グレード（Battery Grade）
• 工業グレード（Technical Grade）
• 医薬品グレード（Pharmaceutical Grade）
3. 市場背景とドライバー
• 電気自動車（EV）市場の急拡大：世界的な脱炭素化の流れを受け、EVおよび再生可能エネルギー貯蔵用途としてリチウムイオン電池需要が急増しています。炭酸リチウムは電池電解質の前駆体として必須原料であることから、市場拡大の大きな推進力となっています。
• 資源ナショナリズムとサプライチェーンリスク：主要リチウム鉱山が南米やオーストラリアに集中しているため、地政学的リスクや輸出規制強化の動向がサプライチェーンに影響を与えています。これに対応する形で、各国政府や企業は上流から下流までのバリューチェーン確保を強化しています。
• 技術革新と製造コストの低減：ナノ粒子化技術や連続式生産プロセスの導入により、炭酸リチウムの製造効率と品質管理が向上しています。これにより、今後は高純度・高機能化が進む一方、製造コストの低減が可能となり、価格競争力の向上が期待されています。
4. COVID-19 の影響
世界的なロックダウンや物流制限により、2020年～2021年にかけて一時的なサプライチェーン停滞と価格変動が発生しました。特に、鉱山からの原鉱輸送遅延が顕著であったものの、2022年以降は回復傾向にあり、電動車普及の追い風を受けて需要が再び拡大基調にあります。
5. 市場セグメンテーション
• 用途別
o 電池用途（EV／ESS向け）
o ガラス・セラミックス
o 化学工業（触媒、無機合成）
o 医薬品原料 など
• 製品グレード別
o 電池グレード
o 工業グレード
o 医薬品グレード
• エンドユーザー産業別
o 自動車産業
o エネルギー貯蔵産業
o 化学・材料産業
o 医薬品産業 など
6. 市場規模推移と予測
2019年の世界炭酸リチウム市場は約20万トン（LCE換算）に達し、2023年には約35万トンと好調に拡大しました。2024年以降も年平均成長率（CAGR）15％前後で成長し、2029年には約70万トン規模に到達する見込みです。また、売上高では2019年の約25億米ドルから、2029年には約80億米ドル超へと急拡大すると予測されています。
7. 地域別市場動向
• アジア太平洋：中国、豪州、韓国、日本などが主要生産・消費国。特に中国では国内電池メーカーの需要により、市場支配率が高い。
• 北米：EV市場の高い伸びとESS（エネルギー貯蔵システム）需要の増加に伴い、米国・カナダでの製造投資が活発化。
• 欧州：EUのグリーンディール政策により、地域内でのバリューチェーン構築が進展。新規プロジェクトやジョイントベンチャーが相次いで立ち上がっている。
• 中南米：リチウム鉱山保有国であるチリ・アルゼンチンが上流原料供給の中心。加工・精製能力の強化が今後のポイント。
• 中東・アフリカ：まだ市場開拓途上だが、電力インフラ整備に伴うESS需要の芽生えと、鉱物資源開発が注目される。
8. 主要企業動向
炭酸リチウム市場では、アルベマール（Albemarle）、リベント（Livent）、SQM、Ganfeng Lithium、Tianqi Lithium などが主要プレーヤーとして高い市場シェアを有しています。これら企業は、鉱山権益の取得、製造拡張、および電池メーカーとの長期供給契約を通じて競争優位を確立しています。また、M&A やジョイントベンチャーによる資源統合が活発化しており、今後も市場集中度の上昇が見込まれます。
9. 今後の展望と課題
• 二次電池用途のさらなる多様化：航空機向けバッテリー、海洋用途、UPS 等、新用途市場の開拓が期待される。
• 環境規制・サステナビリティ：生産プロセスにおける水使用量削減や排ガス対策、リサイクル技術の進展が不可欠に。
• 価格ボラティリティの抑制：需給ギャップによる価格急騰・急落リスクに対して、長期契約による安定調達や在庫管理戦略が重要となる。
• 技術イノベーション：固体電解質用前駆体、高純度ナノ粒子の需要増に対応するため、新規合成技術・分離精製技術の開発が課題。
***** 調査レポートの目次(一部抜粋) *****
• 炭酸リチウム（Lithium Carbonate）
1.1 一般情報および同義語
1.2 組成および化学構造
1.3 安全情報
1.4 危険性の特定
1.5 取り扱いおよび保管
1.6 毒性および生態学的情報
1.7 輸送情報
• 炭酸リチウムの用途（Applications）
• 炭酸リチウムの製造方法（Manufacturing Methods）
• 炭酸リチウムに関する特許（Patents）
• 炭酸リチウムの世界市場分析（World Market Analysis）
5.1 2019–2024年の市場制約、推進要因および機会
5.2 2019–2024年の供給および需要
5.3 地域別市場概要（ヨーロッパ、アジア、北米等）
• 炭酸リチウムのメーカー（Manufacturers）
6.1 ヨーロッパにおけるメーカー
6.2 アジアにおけるメーカー
6.3 北米におけるメーカー
6.4 その他地域におけるメーカー
• 炭酸リチウムのサプライヤー（Suppliers）
7.1 ヨーロッパにおけるサプライヤー
7.2 アジアにおけるサプライヤー
7.3 北米におけるサプライヤー
7.4 その他地域におけるサプライヤー
• 炭酸リチウムの世界市場予測（World Market Forecast）
8.1 今後の市場動向
8.2 2029年までの供給／需要予測
8.3 地域別予測（ヨーロッパ、アジア、北米等）
• 炭酸リチウムの価格動向（Market Prices）
9.1 ヨーロッパの価格動向
9.2 アジアの価格動向
9.3 北米の価格動向
9.4 その他地域の価格動向
• 炭酸リチウムの最終用途分野（End-use Sectors）
※「炭酸リチウムのグローバル市場予測（2025～2029）：用途別（バッテリー、セラミック＆ガラス、セメント＆アルミニウム、その他）」調査レポートの詳細紹介ページ
⇒
https://www.marketreport.jp/lithium-carbonate-market
※その他、Technavio社調査・発行の市場調査レポート一覧
⇒
https://www.marketreport.jp/technavio-reports-list
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