同業者も驚いた、超大きいサイズの着物やドレスとは?
着物やドレスのサイズで困っている方が増えています。
宮城県は成人のメタボの割合が4年連続ワースト2位(県のHP参照)
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kensui/datu-metabo-miyagi.html
というのも要因かもしれません。
着物はフリーサイズと思われていますが、実は身幅や身長によって着られる限界があります。それは生地を織る巾に限界があるためで、それ以上大きくするのは大変な事です。
先日、貸衣裳業者の全国会議で、同業者から「ものすごく大きいサイズのお店ですよね?」「どうしてそんなに大きく作ったんですか?」などと聞かれたり「どのくらい大きいサイズがあるのか?」と聞かれたので答えると「おそらく日本でそんなに大きいサイズ置いてる所ないよ」とまで言われました
私たちが大きい着物やドレスを作り始めた経緯ですが、宮城県では東日本大震災で学校が避難所となり、卒業式・入学式の中止が相次ぎました。また、1万人以上の犠牲者を出て結婚式の自粛も続きました。当店では震災の後片付けと並行し、貸衣装のキャンセルの方へ返金対応に追われる日々が続きました。
そんな中「津波で友だちが亡くなってしまい、ここまで来ても自分の入る振袖がなかったら成人式に出席しないつもりだ」というお客様が沿岸部から車で4時間かけていらっしゃいました。
また「結婚式場を何軒も回ったが入る自分の入るドレスがなく、結婚式を挙げらずに困っている」というお客様が電車と新幹線を乗り継いで来てくださいました。
このように遠くからわざわざ来てくださる方々を、必ず着られるようにして差し上げるのが私たちにできる小さなお返しだと思うようになり、日々サイズの限界に挑戦するようになっていきました。
ところが、大きいサイズの着物を縫ってくれる会社を探してみたものの、普通サイズよりも50cmも巾を広くするのは、やったことがない、できない、そんなの無理だ。などと言われ何社も断られました。ようやく引き受けてもらえた会社で縫ってもらったものの、お客様のサイズとはほど遠いサイズに仕上ってきました。その後、図面を書いて送ったり説明を繰り返しながら何度か縫い直してもらったものの、結局無理だと言われ送り返されました。戻った着物をすべてほどき、仮縫いをして、このように縫ってほしい。と別の会社に頼み込んで縫い直してもらい、ようやく形にすることができました。
振袖や留袖、訪問着、打掛、ウエディングドレス、ゲストドレスなどに巾の大きいワイドサイズがある事を知らず、冠婚葬祭への出席をあきらめてしまっている人をひとりでも減らしたいと思っています。
こんな私共の活動ですが、知らずにお困りの方に教えて頂ければ幸いです。
【お問い合わせ先】
宮城県大崎市古川李埣(ふるかわすもぞね)2-7-41ブライダル衣裳絹
広報担当*今野宏則(こんのひろのり)
TEL0229-23-8811
営業時間*9時〜17時
定休日*毎週月曜日、第3日曜日
URL http://abebs.com/
mail abe@abebs.com
安部美容院 ブライダル衣裳絹のプレスリリース