インターネット関連サービスのドリームネッツ(広島県福山市)は、電子書籍出版サイト「wook(ウック)」で、山陽放送(岡山市北区)と共同で、ラジオ番組「おかやま朝まるステーション1494」に出演したゲストの発言を電子書籍化し、山陽放送専用の電子書店サイトで販売を開始した。
第1弾の電子書籍は「ラジオ語録 岡山の百人(その1)」(200円)。地元・岡山の政治や経済、文化など各界のリーダーの趣味や人物像を紹介するとともに、3日間(または2日間)にわたる番組内での司会者とのやりとりを抄録している。
山陽放送は、放送後も繰り返し聴取者に紹介したいとして電子書籍化したという。
番組は2009年10月に放送を開始した。今後、電子書籍をシリーズ化して20人ずつ掲載していく予定。このほか、別の番組についても、電子書籍化して同サイトで販売する計画だ。
ウックは、登録するだけで個人・法人を問わず、電子書籍を制作して、専用の“電子書店”で販売できるサイトで、昨年6月にドリームネッツが開設した。個人の場合、月額1000円から電子書籍をサイトにアップできる。販売価格は著者が決められる。今月11日時点で、個人と法人を合わせて電子書店の出店数が410店、作品数は786点に上る。
ドリームネッツによると「当初は法人登録が多かったが、徐々に個人の登録が増えだした」という。今年9月までに電子書店が1000店、作品は5万点の登録を目指す。
「フジサンケイビジネスアイ」