「0から1を生む力」
顧客獲得コストゼロ、継続率95%のビジネスモデル「新・家元制度」を提唱するコロネット代表取締役会長の前田出氏が、TOKYO FM系列ミュージックバードでのインタビューをもとに0から1を創りだし日本を元気にしようと活躍している人を紹介します。番組は全国のコミュニティ放送局から、毎週5時~6時「パワーアップモーニング」内で放送中。
TOMAコンサルタンツグループ
代表取締役 藤間 秋男氏
―藤間さんは「100年企業創り」をテーマとした企業の永続発展戦略と実践プログラムで好評を博していますが、これを始められたきっかけは何ですか?
実は、藤間グループも120年続いています。初代が字の書けない人のために、代書屋として司法書士事務所を裁判所の近くに開業。私で5代目になります。「永続企業」を目指そうというのがコンセプトです。100億円売り上げる企業よりも、100年続く企業を目指そうと提案しています。日本には100年以上続いている企業は5万社。200年以上続いている企業は5千社あります。これは世界で一番です。日本は続ける技術を持っているのです。
―企業が100続くためには、守りに入ったらだめですよね
「伝統は革新の連続である」と、ある企業のトップの方から教えられました。IT化が進み、時代がこんなに変化している時に守りに入っていては勝てないですよね。100年企業の法則というものがあります。私たちは、インタビュー、パネルディスカッションなどを行い、「永続企業」になるための法則を、お伝えしたいと思います。100年企業には家訓、理念があります。口で言うのは簡単ですが、4代以上事業承継していくには、理念を浸透させ、仕組み化しないとダメです。駅伝のタスキを渡すように、繋いでいくということです。良い人にタスキを渡さないと、会社は上手く行きません。身内に継承して上手く行く時代ではないですね。実力のある人を育てていくという意図を持っていないと、衰退します。
―藤間さんの会社も、司法書士事務所から変化してきているということですよね。
お客様の要望に応えようと、税務、人事、IT化対応の人員をドンドン入れていきました。今では150名体制です。ワンストップで会社経営をサポートできるようになれば、企業にとっては便利で安心です。私たちがお客様の経営の見本になろうと思います。そのためには、いろいろな新しい形態にもチャレンジしていきます。企業は生き物です。トップが生き生きと働いていないと伸びません。社長の器を大きくしていくことが必要ですね。
■インタビュアー
前田 出氏
1954年和歌山県生まれ
「新・家元制度」提唱者
コロネット代表取締役会長
神戸夙川学院大学客員教授
「フジサンケイビジネスアイ」