【キラリ!わが社の商品・サービス】ノバレーゼ 婚礼業務支援システム

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システム利用で業務のミスも減らせると話すノバレーゼの竹本英高取締役

■IT化で打ち合わせの手間省く

 式場での対面打ち合わせと、ウエディングプランナーの業務管理に全面的に依存している婚礼準備作業の常識を変えるサービスが登場する。婚礼施設・レストラン運営のノバレーゼが独自開発した婚礼業務支援のIT(情報技術)システム「WEDO(ウィードゥー)」だ。新郎新婦とプランナーが、披露宴の段取りや列席者の席次表作成などの準備作業をシステム上で共有し、簡単な作業は式場に足を運ばなくても、新郎新婦がネットで完結できる仕組み。プランナー側の業務負担も大幅に減らせるという。

 ノバレーゼはこの新システムを今月から関東の数カ所の婚礼施設に導入し、試行サービスをスタート。システム機能の完成度を高めた上で、来年にも全国27カ所すべての施設に展開しサービス提供を本格化する。

 システムは、顧客ごとに発行される専用のIDとパスワードを使って、新郎新婦がいつでもアクセスし利用できる。ログインするとパソコンの画面に準備項目ごとの分かりやすいアイコンが表示され、そこから必要な情報の取得、入力・変更が簡単にできる。カバーする準備項目は約70にもおよび、列席者名簿や招待状の作成、引き出物や花束の選定・発注といった基本的なものから、ウエディングドレスの試着や美容院、料理の試食の予約、オリジナル結婚指輪の発注など多岐にわたる。
 新郎新婦は画面上で結婚式当日までの準備の進捗(しんちょく)や経費を一目で確認。2人でできる準備を事前にシステム上で進め、対面打ち合わせの時間は、より重要な披露宴の段取り・演出などに集中することができる。

 同社の竹本英高取締役販売戦略本部長は、新郎新婦が仕事で忙しい場合などに利用すれば、通常は1回当たり2時間、平均6回の対面打ち合わせを、2回程度減らすこともできるとみている。

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婚礼業務支援システム「WEDO」の画面イメージ

 一方、ウィードゥーは基幹業務システムや提携企業の受発注システムとも連動するため、ウエディングプランナー側の仕事の流れも劇的に変わる。手書きのメモやメールなどでばらばらに取得していた新郎新婦の情報や、個別に作成していた各種見積もり、発注書などをすべて同一システム上で管理処理できるため、「仕事量を約2割削減できる見込み」(竹本氏)。プランナーの負担軽減に加え、婚礼の受注余力を高める効果も期待できるという。

 同社では、さらにスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末への対応のほか、衣装選びのシミュレーションや新婚旅行商品の紹介などにもシステム機能を順次拡充する方向で、ブライダル関連商品の収益力向上にもつながる見通し。

 遅くとも13年までには、システムの外販にも乗り出す計画で、他業種に比べて大幅に遅れているといわれるブライダル業界のIT化が進むきっかけにもなりそうだ。

「フジサンケイビジネスアイ」

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