「仕組み経営」は、社長が交代しても会社が成長する会社をどう作るかという中小企業の課題解決に役立ちます。
代表取締役 勝亦徹(かつまた・とおる)氏
社長が現場で忙しく働いている場合、仕組み化が業務の見える化につながり、自分の仕事を部下に任せて社長本来の戦略的な仕事に集中できるようになります。また仕組み化によって、社長の価値観や会社のコアバリュー(基本的価値観)が社内に浸透し、社長がお客様に提供したい価値観が、社員の日々の行動を通じて顧客先に伝わるようになります。仕組み化で各事業の責任範囲が明確になり、自立的な組織運営が可能になるのも大きな利点。
会社の仕組み化のうえで重要なのは営業や採用、集客といったパーツの仕組み化ではなく一貫性。その起点になるのが社長の思いや価値観、あるいは社長が商品やサービスを通じて提供したい価値です。それらをもとにビジョン(その事業の最終的な姿)を構築し、ビジョン達成時にはどんな組織や人材、仕組みが必要かを考え、現在と未来とのギャップを1つひとつ埋めていくのが「仕組み経営」のメソッド。仕組み化という言葉からマニュアル化を連想しがちですが、私たちの「仕組み経営」でマニュアル化に取り組むのは最終ステップにおいてです。
「仕組み経営」の構築をサポートするプログラムとして、「仕組み経営実践会」では、経営者を対象に「社長の働き方改革」などをテーマに毎月オンライン勉強会を開催し、仕組み化の計画作りや仲間との情報交換を行っています。また「仕組み経営導入パッケージ」では、専門知識を持つ認定コーチが、個別の企業に向けた仕組み化支援を実施。今後は「仕組み経営」の普及の担い手となる「仕組み経営コーチ」の育成や士業向けの「仕組み経営パートナー」の拡大に注力していきます。
「フジサンケイビジネスアイ掲載」