株式投資型クラウドファンディング(CF)サイト「Unicorn」を運営するユニコーン(東京都港区)が、第2号案件として1月に公開したオリーブ技研(大阪市北区)は上限募集額の5750万円の調達に成功した。目標額は5000万円だった。1号案件のスポットツアー(東京都千代田区)に続いて目標額を突破し上限募集額に達した。
ユニコーンは、人工知能(AI)関連企業や先端技術企業など魅力的な候補企業の中から厳選した案件を第3号として近く公開する予定。年内に20社の資金調達に貢献したいという。
オリーブ技研は調達した資金を研究開発や広告・宣伝に当てる予定。新井泰雄代表取締役は「応じてくれた約400人の投資家の支援のたまもの。われわれのようなスタートアップ企業にとって株式投資型CFが非常に重要で登竜門と確信した。自信も持ってIPO(新規株式公開)を目指す」と語った。
同社は、特許技術や実証実験などで裏付けられた抗酸化技術や、抗酸化カルシウム水溶液で水の社会課題に挑む化学ベンチャー。採卵養鶏市場において高品質で差別化された卵を高価で販売できる採卵システムの構築のほか、抗酸化混合液体肥料の研究開発、抗酸化機能性野菜・果物の栽培事業を視野に入れた研究開発に取り組む考え。
「フジサンケイビジネスアイ掲載」