ヴィノスやまざき 今年10月「新静岡セノバ」内に新店舗オープン！

　ワインの直輸入や専門店の運営を手がけるヴィノスやまざき（静岡市葵区）は、試飲ができるワインバーなどを併設した直営店舗の出店を拡大する。今年10月に静岡市内にオープンするほか、2013年度までに関東地区、関西地区で数店舗を出店する計画だ。売り上げの7割以上を占める直営店舗での販売を強化することで、創業100周年を迎える2013年度に、売上高で2010年度比較約30%増の30億円を目指す。

　新店舗は、今年10月オープン予定の静岡鉄道・新静岡駅に直結した複合商業施設「新静岡セノバ」（静岡市葵区）内に出店する。面積は約160へ平方㍍で、他の店舗と同様に、試飲コーナーやワインに合うチーズの売り場などを併設し、「気楽にワインが楽しめる」（種本祐子専務）スペースを提供する。静岡県内での出店は静岡本店（静岡市葵区）、沼津店（沼津市）に次いで3店舗目。

　同社は現在、静岡県内2店のほか、東京都内6店、神奈川県内2店、京都府内1店、札幌市内1店の合計12店舗を展開。各店舗はワインの試飲や、日本ソムリエに協会認定のワインアドバイザーによる接客、店頭でのワインフェスタの開催などを通じて、ワインに関する最新の話題を提供する情報発信基地としての役割を持つ。今後出店する店舗でも、同様の機能を付加し、顧客満足度を高めるための売り場づくりに取り組む考え。

　同社の特徴は、スタッフが世界中のワインの蔵元に足を運び、無名だが品質の高いワインを発掘し、直輸入する「蔵直」方式にある。このため、他店にないワインが手ごろな価格で提供できるという。今回の店舗拡大により「ワインを飲まない人に、ワインを好きになってもらう」（同）機会を広げ、新規顧客の獲得を目指す。