企業・人事を支援するメンタルヘルスプログラム

臨床心理士によるケースカンファレンスの様子

メンタルヘルスによる休復職の課題を抱える企業および人事担当者を支援するプログラムを提供している。これまで企業側に専門的な知識が不足していることにより、効果的な対応ができず、問題がこじれるケースが非常に多かった。しかし専門家が支援を行えば、企業および従業員の双方にとってより良い解決につながるため、独自プログラムの提供をスタートした。

メンタルヘルスプログラムでは、一般的に従業員の支援に力点をおいていることに対し、同社のプログラムは企業・人事の支援に力点をおいているのが特徴。メンタルヘルス分野で経験が豊富な臨床心理士が中心の専門家集団として、企業が抱える難易度の高い課題の解決に向けて、企業・人事と連携しながら取組む。

「キューブ人事支援プログラム」では、メンタル不調従業員や休職従業員への面談等による対応や、人事担当者、産業医、産業保健スタッフ、上司、主治医、家族との連携の他、会社の規定・ルール等の整備、復職プロセスで必要となる支援ツールを提供している。また、「キューブ復職訓練プログラム」は企業が実施する際の負担が大きい「試し出勤制度」を活用できると共に、休職期間中から復職後までのサポートを行うことで、休職者の円滑な復職および復職後の定着につなげることを目的としている。

今後は、現在提供しているプログラムをより多くの企業に提供するために、専門性の高い臨床心理士の育成に力を入れていく。また、企業で精神障害者を雇用することの必要性が増加することを予見し、障害者を雇用する際に企業が直面する課題の解決を支援するプログラムの開発も進めている。

「フジサンケイビジネスアイ」