介護用ロボットの企画・販売を手掛けるケアロボット(東京都中央区)は、高齢者の薬の飲み過ぎや飲み忘れを防ぐ「服薬支援ロボ」の販売を楽天市場で始めた。同社は服薬支援ロボを今年2月から調剤薬局と介護施設向けに販売してきた。自宅で暮らす高齢者のサポートを強化するため、ネットを通じた個人向け販売に販路を拡大する。
販売に乗り出した服薬支援ロボは、大きさが縦329×横270×高さ314ミリ、重さが9キロで、希望小売価格(税抜き)は12万円。クラリオンのカーエレクトロニクスを応用、設定した時間になると音声や画面で服薬を促す仕組みで、案内に従って装置のボタンを押すと薬入りのケースが出てくる。このため、複数の薬を服用している場合も飲み忘れを防げるほか、世話をする家族の負担も軽減できる。
ケアロボットはセントケア・ホールディングとクラリオンが昨年10月に設立した合弁会社で、服薬支援ロボは両者が共同開発した製品の第1弾。
「フジサンケイビジネスアイ」