日本企業の海外進出を支援するResorz(リソーズ、東京都目黒区)は、ベトナム中部のダナン市と、日本企業の受け入れに関して提携した。同社から支援を受けたソフトウエア産業など7分野の企業が、より有利な条件で現地に進出できる。ダナン市と提携した日本企業は同社が初めて。
提携により、同社が運営する進出支援ポータル(玄関)サイト「Digima~出島~」の利用企業は、ダナン市の視察や現地での商談などに関する手厚い支援を受けられる。さらにダナン市内の「ダナンハイテク団地」へ進出すれば、企業所得税の減免などさまざまな優遇策を受けられる。日本企業による東南アジア進出は年々増えているが、同社によると、ハノイやバンコクなどの大都市はすでに進出の「飽和現象」が起きているという。そこで同社は、ベトナムで4番目に多い約100万人の人口を抱え、成長の余地がある新興都市のダナン市に注目、今回の提携に至った。
一方、ダナン市は米シリコンバレーのベトナム版である「ダナンITパーク」の開発などを進めているが、日本企業の進出は60社弱にとどまっており、同社のような進出支援企業との連携を模索していたという。
「フジサンケイビジネスアイ」