イノベーションズアイ BtoBビジネスメディア

城南信用金庫

業界事情の「予習」を徹底

新聞掲載PDF


20150701-bse1507010500008-p1.jpg
城南信用金庫神田支店・松井慶彦支店長

東京都千代田区のJR神田駅周辺はビルや飲食店が密集し、昼間と夜間の人口に約18倍もの差があるビジネス街だ。企業だけでなく金融機関も多く、まさに「金融激戦区」。城南信用金庫神田支店は、神田駅から徒歩2分の場所に店舗を構える。

支店長の松井慶彦氏は「支店の営業課は他店舗より年齢層が若く、とても前向きでエネルギーにあふれている。一人一人を『自ら考え、行動できる、たくましい担当者』にすることを心掛け、指導している」と話す。

営業エリアは神田を中心に中央区日本橋、文京区の本郷や湯島、台東区の浅草橋と広い。どの地域も卸売業が多いものの、浅草橋は人形や手芸、秋葉原エリアは電子部品、御茶の水エリアは医療関連といったように主な取扱商品には違いがある。

商品によって資金ニーズやお金の流れが異なるため、松井氏が担当者に徹底させているのは訪問前の「予習」だ。業界の基本的な知識や標準的な経営指標、取扱商品や他社との違いなどの情報を踏まえて深い質問をすることで、訪問先の社長から「他の担当者とは一味違うな」と感じてもらえるのだという。

「予習をすることで、訪問時に平均値からかけ離れているという『異常値』に気づくことができる。例えば、ある業界では売り掛けサイト(売掛金の回収までの期間)の平均が4カ月だと頭に入れておき、訪問先の企業が2カ月だと分かれば異常さがすぐに分かる。企業にとって強みか弱みかのどちらかで、それに気づくことが重要となる」

予習をすることで担当者に興味や熱意が生まれ、訪問先企業から多くの情報を引き出せる。

「若い担当者から『御社のことをもっと知りたい。圧倒的なシェアを持つ秘訣(ひけつ)は何ですか』などと言われ、悪い気持ちになる社長はいない。初回訪問時に1時間以上も商品を説明してくれた社長もいる」という。

【プロフィル】松井慶彦               

 まつい・よしひこ 1995年城南信用金庫に入庫。日吉下田支店長、業務部などを経て2014年3月から現職。43歳。モットーは「精神一到何事か成らざらん」。

「フジサンケイビジネスアイ」

【掲載企業】

城南信用金庫

イノベーションズアイに掲載しませんか?

  • ビジネスパーソンが集まるSEO効果の高いメディアへの掲載
  • 商品・サービスが掲載できるbizDBでビジネスマッチング
  • 低価格で利用できるプレスリリース
  • 経済ジャーナリストによるインタビュー取材
  • 専門知識、ビジネス経験・考え方などのコラムを執筆

詳しくはこちら

お役立ちコンテンツ

  • 弁理士の著作権情報室

    弁理士の著作権情報室

    著作権など知的財産権の専門家である弁理士が、ビジネスや生活に役立つ、様々な著作権に関する情報をお伝えします。

  • 産学連携情報

    産学連携情報

    企業と大学の連携を推進する支援機関:一般社団法人産学連携推進協会が、産学連携に関する情報をお伝えします。

  • コンサルタント経営ノウハウ

    コンサルタント経営ノウハウ

    コーチ・コンサルタント起業して成功するノウハウのほか、テクニック、マインド、ナレッジなどを、3~5分間程度のTikTok動画でまとめています。

  • 補助金活用Q&A

    補助金活用Q&A

    ものづくり補助金、事業再構築補助金、IT導入補助金、小規模事業者持続化補助金及び事業承継・引継ぎ補助金に関する内容を前提として回答しています。

  • M&Aに関するQ&A

    M&Aに関するQ&A

    M&Aを専門とする株式会社M&Aコンサルティング(イノベーションズアイ支援機関)が、M&Aについての基本的な内容をQ&A形式でお答えします。

連携サイト人気コンテンツ

  • 海外ビジネス談

    海外ビジネス談

    海外とのビジネスにおいて、それぞれの国の持つ文化や歴史に関連して、さまざまな商習慣・商文化というものがあります。そんな海外とのビジネスにおける経験談をお伝えしています。

  • 起業家に影響を与えたこの一冊

    起業家に影響を与えたこの一冊

    起業やビジネスを展開する上で起業家が影響を受けた本を紹介しており、その起業家がどのような本からどんな影響を受け今のビジネスにどんな変化があったのかを知ることで、起業家マインドの一端を垣間見ることができます。

  • オンリーワン商品

    オンリーワン商品

    オンリーワンの商品やサービスを世の中に出す企業の開発に至るまでの背景や商品の特長、苦労話、今後の展望などをご紹介します。