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日本アビオニクス株式会社

高画質・多目的赤外線サーモグラフィ装置 InfRec R300SRシリーズ発売

#ものづくり

高画質・多目的赤外線サーモグラフィ装置 InfRec R300SRシリーズ発売
現在、日本では高度経済成長期時代に建造されたインフラや工場設備の劣化・老朽化が急速に進行しており、これに対する維持管理や安全性の確保が大きな課題となっています。これに伴い、構造物の非破壊検査や設備の保守・保全分野において、赤外線サーモグラフィ装置の市場が急速に拡大しています。特に、建築基準法第12条改正に伴う建築物外壁の剥離調査や、発変電設備・送電線などの電気設備の診断では、「現場で損傷箇所を詳細に確認するため、より高画質な装置を導入したい」という要望が高まっています。しかしながら、高画素なセンサを搭載した装置ほど高額になるため、導入への障壁となっておりました。
このたび、当社は「高画質なサーモグラフィ装置をより安価に」というユーザのご要望にお応えするため、クラス最高水準の高感度・高画質ながら低価格で大変ご好評を頂きました「InfReC R300」に複数枚超解像処理技術を搭載させたモデル【InfReC R300SRシリーズ】を開発しました。

■新製品【R300SRシリーズ】の新機能とR300からの改善点

1)超解像撮影モードにより、熱画像の画素数を4倍に向上、空間分解能を
 約1.5倍に向上
・通常の記録モード :320x240画素  空間分解能:1.2mrad
・超解像モード :640x480画素  空間分解能:0.8mrad相当

2)添付のPCソフトウェアにより、さらに鮮明な超解像処理が可能
添付の解析ソフトウェア『InfReCアナライザ NS9500』には、画像の輪郭をさらに鮮明にする超解像処理機能を搭載しました。エッジ効果を高めることにより、クラックなどの微細な温度差をより鮮明に見せることができます。

3)熱画像パノラマ撮影モードの自動合成精度の強化
 超解像技術を応用し、連続撮影した6画像から特徴点を抽出し、高精度なパノ
ラマ合成を実現しました。(横方向約70°相当  縦方向m約53°相当)

4)デジタルズーム時のスクロール機能を追加(スクロールインジケータ採用)
・超解像撮影データ、パノラマ撮影データも最大4倍までの連続ズーム表示が可能
 です。
・任意の箇所をスクロールインジケータで確認しながら拡大できます。

5)温度範囲と温度分解能で選べる3種類のモデル
 この【InfReC R300SRシリーズ】では、必要な測定温度範囲と温度分解能に応じて選べる3種類のモデルをご用意しました。
・R300SR :さまざまなアプリケーションに対応可能なスタンダードモデル。
温度分解能 0.03℃ /測定温度範囲 -40~+500℃
・R300SR-H:上限2000℃までの高温計測を可能な高温測定モデル。炉や高温素材の測定などに最適。
温度分解能0.03℃ /測定温度範囲-40~+2000℃ 

・R300SR-S:クラス最高水準の温度分解能を実現した高温度分解能モデル。構造物診断や生体の測定など温度差が微小となる用途に最適。 特に構造物診断用途においては、現場での診断作業をサポートする「構造物診断支援ツール」をセットにした構造物診断用モデル「R300SR-SS」をご用意しました。
温度分解能0.025℃/測定温度範囲-40~+120℃
    
 注:R300SR/R300SR-S/R300SR-Hの発売により、R300/R300Sの販売を中止いたします。
   R300Zは従来通り、販売を継続いたします。

6)オプションレンズの低価格化
さまざまなシーンでR300SRシリーズをご活用いただけるよう、従来は高額だったオプションレンズの価格を大幅に低減しました。
・2倍望遠レンズ 新価格:28万円(従来価格:120万円)
・2倍視野拡大レンズ 新価格:25万円(従来価格: 86万円)
・近接拡大レンズ(72μm) 新価格:28万円(従来価格: 86万円(75μm))


複数枚超解像処理技術とは

複数枚超解像処理技術とは、連続する複数枚のフレームを参照して高度な演算を行い、映像のぼやけやちらつき(ノイズ)を抑えながら、被写体が本来持つ緻密さを、解像度を高めながら復元する技術です。手ぶれなどによって少しずつずれた複数枚の画像を重ね合わせ、一画素未満のずれを利用して画素間の情報を補間します。既存の解像度のセンサを活用してより高解像度な画像データを取得することが可能です。従来の複数枚超解像処理は非常に高度な演算処理が必要とされるため、ハイスペックなCPUやメモリを必要としました。このたび、NEC中央研究所と当社が共同で開発した技術は、演算の最適化による処理時間の短縮化を実現することで、従来は困難だったカメラへの搭載を可能としました。これにより、撮影により失われた被写体本来の緻密さを撮影現場で高速かつ高精細に復元することが可能です。 

本技術の特長
1.カメラ本体で処理時間約2秒の高速演算を実現!      
処理時間を1/10以下に抑える高速な演算方式を新たに開発。従来はPCなどハイスペックなCPUやメモリを必要とした膨大な処理を大幅に軽減し、カメラへの搭載を可能としました。                               
2.サーモグラフィの温度精度を維持した高精度演算を実現!                                 
超解像処理後の画像データにおいても温度精度を損なわない、高精度な演算処理を新たに開発。輪郭強調などの画像処理により温度精度が損なわれることを回避しながら、被写体本来の緻密さを正確に復元することが可能となりました。
複数枚超解像処理により期待される効果
1.従来の320×240画素センサで、640×480画素の高解像度画像が得られます。
2.空間分解能が高くなり、スリットレスポンスが向上します。これにより、細い線や小さな穴がくっきり見えるようになります。
3.エッジ効果が高くなり、全体的にシャープな画像が得られます。
4.複数枚の画像を重ね合わせることによりランダムノイズが低減され、S/Nが改善されます。

【お問い合わせ先】

赤外・計測事業部 営業部営業推進グループ 木村、遠藤

〒141-0031 東京都品川区西五反田8-1-5 五反田光和ビル

TEL: 03-5436-1371
E-mail: product@avio.co.jp

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