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特定非営利活動法人ACE(エース)

『「そのこ」の未来キャンペーン』の実施およびトークイベント開催のお知らせ

#その他(NGO)

1.『「そのこ」の未来キャンペーン』 の実施 (2016年5月14日(土)~7月31日(日))
世界には、遊んだり勉強したいと思いながらもそれが叶わず、おとなと同じように働いている子どもたちがいます。
私たちACE(エース)は、世界中のすべての子どもが権利を守られ、希望を持って安心して暮らせる社会を実現するため、児童労働の防止と撤廃に取り組んでおります。そのための活動資金を募ることを目的として、2014年からは「児童労働反対世界デー」前後のこの時期に「『そのこ』の未来キャンペーン」を実施しております。
今年2016年は、カイラシュ・サティヤルティ氏の来日記念公開シンポジウムが行われた5月14日から7月31日までを実施期間として当キャンペーンを行っております。
児童労働がなくならない背景には、多くの人が児童労働のことを知らないという現実があり、そのため、解決に向けた活動や支援もなかなか広がりません。これを解決するため、詩人 谷川俊太郎さんが、児童労働を伝えるために書き下ろした詩「そのこ」を10万人に伝えよう!というチャレンジから、2014年に「『そのこ』の未来キャンペーン」はスタートしました。
3年目を迎える今年度は、児童労働問題への認知度向上をさらに推し進め、新たに200人の皆さまにマンスリーサポーターとしてご参加いただき、新たに2,000万円の資金を募ることを目標といたします。
児童労働の撤廃を目指すACEの活動へのご理解と厚いご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
キャンペーンの概要については、ウェブサイトの下記ページをご参照ください。
→ http://acejapan.org/sonoko



2.トークイベントの開催 (2016年6月12日 15時~17時)
『「そのこ」の未来キャンペーン』 のメインイベントとして、国際労働機関(ILO)が定めた「児童労働反対世界  デー」である6月12日に、下記概要のトークイベントを開催いたします。
ACEは、児童労働問題に長年取り組んできたノーベル平和賞受賞者のカイラシュ・サティヤルティ氏を日本招き、去る5月13日より16日にかけて同氏とともに国内各地で様々なイベントを行い、「2025年までにすべての形態の児童労働を終わらせる」(*1)ための行動を各方面で呼びかけました。
カイラシュ・サティヤルティ氏が滞在中に私たちに残していった力強いメッセージの数々を振り返り、明日からの行動を皆さまと一緒に考える貴重な機会となるものと期待しております。
どなたでもご参加いただけますので奮ってお申込み下さい。(メディアの皆さまにも公開いたします)

テーマ: Dream, Discover, Do! ~ノーベル平和賞受賞者カイラシュさんが教えてくれたこと~
開催日時: 2016年6月12日 15時~17時(14時30分開場、終了後交流会あり)
会場: Impact HUB Tokyo http://www.eventspace.impacthub.tokyo/
出演者: 並河進(コピーライター)*2、岩附由香(ACE代表)

イベントの概要については、ウェブサイトの下記ページをご参照ください。
→ http://acejapan.org/info/event/160612

*1 国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」のひとつとして定められたもの

*2 並河進(なみかわ・すすむ)氏のプロフィール
1973年生まれ。栃木県生まれ。コピーライター、クリエーティブディレクター。
ユニセフ「世界手洗いの日」プロジェクトをはじめ、社会をつなぐ、数多くのプロジェクトを手掛ける。
電通ソーシャル・デザイン・エンジン代表。
ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン クリエーティブディレクター。
東京工芸大学非常勤講師。
受賞歴に、ACCシルバー、TCC新人賞、読売広告大賞など。
作品は、『下駄箱のラブレター』(ポプラ社)、『しろくまくんどうして?』(朝日新聞出版)、『ハッピーバースデイ 3.11』(飛鳥新社)、『Social Design 社会をちょっとよくするプロジェクトのつくりかた』(木楽舎)、『Communication Shift 「モノを売る」から「社会をよくする」コミュニケーションへ』(羽鳥書店)など、多数の著書を執筆するほか、日本の女子高生と大学生が児童労働に関心を持ってもらおうと奮闘するドキュメンタリー映画「バレンタイン一揆」(©ACE)の制作を手掛ける。
TEDxTokyo Teachers 2015スピーカー。2016年度グッドデザイン賞審査委員。


3.ACEからのメッセージ
世界の児童労働者の数は1億6800万人、世界の子どもの9人に1人という高い割合です(2013年、ILO)。貧しさゆえに教育の機会を奪われ、幼いころから過酷な労働を強いられることが、子どもの健康的な成長や未来を奪うだけでなく、貧困の連鎖を次世代に引き継ぎ、地域や国家の成長をも妨げています。
日本にとっては遠い開発途上国の問題と考えられていますが、チョコレートの原料カカオや、衣服などの原料となる綿など、身の回りにある様々なモノの生産過程で子どもが搾取されており、日本に暮らす私たちとも無関係ではありません。児童労働の根本的な解決には、途上国の現場で子どもの権利を守り、家庭やコミュニティが貧困からぬけだすための自立を支えることと同時に、問題に無自覚に加担している企業のビジネスや生活者の消費行動のあり方を変えていくことが不可欠であると考えています。
私たちは、ひとりでも多くの方々に児童労働問題に対する関心を深めていただき、ACEの活動へのご理解とご支援をいただけることを心より願っております。

4.ACE代表 岩附由香より
  2014年にノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティ氏との出会いは、同氏が呼びかけ世界103カ国で行われた「児童労働に反対するグローバルマーチ」の翌年、1998年に遡ります。これがACE発足のきっかけとなり、それ以来、同氏は私たちたちの活動の精神的な支えとなり、また、たくさんのヒントを与えてくれました。
「児童労働がなくならないのは貧困が理由ではない。“政治的意志”が足りないからだ」
カイラシュ・サティヤルティ氏の語りかけるこの言葉に共感し、児童労働問題に対する認知度の更なる向上を図り、具体的行動を各方面に呼びかけるために、この5月に私たちは同氏を日本に招聘し、各地で様々な活動を行いました。
世界の軍事費の4.5日分あれば、世界中の子どもに教育を提供できるという試算があります。世界にはお金がないわけではありません。子どもたちの幸せを実現するために必要なところにお金や人などのリソースが割り当てられていないのです。
2015年9月には、国連総会で「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals=SDGs)」が新たに決定され、そこには、目標達成を図る指標のひとつに「2025年までに児童労働を終わらせる」と明記されています。世界的に解決すべき課題のひとつとして「児童労働」が取り上げられたいまだからこそ、さまざま立場の人が児童労働をなくすための「政治的意志」を持つ必要があります。
各国政府や国際機関、企業やNGO、市民の取り組みによって、世界的に児童労働者数は減少してきています。例えばブラジルでは、子どもが学校に来ることを条件に貧困家庭の親に金銭を支給する取り組みを行った結果、1996年から54%(約400万人)の児童労働者が減少し、児童労働の割合は5歳から15歳の人口の8.3%から3.9%まで減りました。
エルサルバドルでは、さとうきび生産農家と契約する際「児童労働がないこと」を条件とすることを徹底した結果、12年間で90%減少しました。
これらの取り組みが始まった背景には、欧米の消費者の間で商品がどのように作られているか関心が高まり、児童労働に加担しない商品づくりや労働者の人権への配慮が求められるようになったことが理由としてあげられます。
このような取り組みは、日本でもできるはずです。

【お問い合わせ先】

◆本件に関するお問い合わせ先
認定NPO法人ACE(エース) 広報担当: 桐村
TEL: 03-3835-7555  MAIL: press@acejapan.org

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