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障害者支援に参入、車両メンテ事業と相乗効果 堀江車輌電装の今後の展望を聞く

堀江車輌電装株式会社 掲載日:2018年4月2日

堀江泰代表取締役
堀江泰代表取締役

鉄道車両の整備・改造で50年の歴史を刻んできた堀江車輌電装が新規事業として障害者支援ビジネスに参入し、実績を積み重ねている。堀江泰代表取締役に参入の狙いや今後の展望を聞いた。

◆障害者支援ビジネスに参入した経緯は

「障害者スポーツの普及活動に取り組んでいる人の講演を聴き、家に帰って知的障害者サッカーの日本代表の動画を見たのがそもそもの始まり。障害者と接したこともない自分がその動画に感動した。そしてボランティアに名乗りを上げ、選手たちと触れ合う中、彼らが就職や将来について悩む姿を目の当たりにした。なんとか力になりたいと思ったが、ボランティアではどうしても限界がある。そこで社内に障害者支援事業部を立ち上げ、企業に障害者を紹介するビジネスをまず始めた」

◆進捗状況は

「2015年4月にスタートしたが、実績ができてきたのは16年から。新規参入なのでネットワークづくりにじっくり時間をかけた。面談や実習などを通じてそれぞれの障害者の適正や強みを見極めて、その人に合う企業を紹介している。時間も手間もかかるが、その分定着率はすこぶるいい。さらに企業に紹介して終わりではなく、社会福祉士や精神保健福祉士など有資格者が常に障害者を電話サポートしたり、紹介した企業と連絡を取ったりして長期的に勤めてもらう形を作っている。現時点で当社の紹介で企業が採用した障害者は一人も辞めていない。紹介ビジネスのほかにも、委託事業として元パラリンピアンの人と協力しパラスポーツの素晴らしさを教える教室など障害者スポーツ関連の仕事も手掛けている」

◆16年にビルメンテナンス事業に参入した

「障害者を紹介しているのに自社で障害者を雇用していないと説得力がない。このため、清掃を手掛けるビルメンテナンス会社を買収し、障害者雇用の受け皿にした。車両メンテ事業で私鉄や地下鉄と付き合いがある点を生かして、今後は駅やホテルの清掃などにも広げていきたいと考えている」

◆このほかの車両メンテ事業との相乗効果は

「地味な車両メンテの会社が障害者支援事業をやっていることの意外性や、障害者支援で実績を上げていることもあって、メディアや講演などを含め注目が集まる機会が格段増えた。障害者支援事業を通じて『堀江車輌電装』の名前が広まり、屋台骨の車両メンテ事業に良い効果を生み出している」

◆障害者支援の無料セミナーも開催する

「4月から企業に義務化されている障害者の法定雇用率が2.0%から2.2%に引き上げられ、同時に精神障害者の雇用も対象に加わるなど障害者雇用が大きな転換期を迎えている。当社の障害者支援も実績が積み上がってきたこともあり、企業がさらなる障害者雇用の拡大を目指すことを狙いに18日に東京でセミナーを主催することにした。厚生労働省や大学の専門家を招き、雇用制度や障害者の戦力化などのテーマで講演してもらう予定だ」

◆5~10年後の堀江車輌電装の姿は

「現在の売り上げは車両メンテ事業が約85%で、残り約15%が障害者支援とビルメンテ事業だが、5年後にはこれを70%、30%ぐらいの比率にしたい。車両メンテ事業の売り上げを伸ばしつつ達成したい。さらに、この時期までにホールディングス化して、各事業をぶら下げる体制にしたい。当社は同族会社だが、傘下にぶら下げる会社のトップには生え抜きの社員を想定している」

【プロフィル】
堀江泰 ほりえ・やすし
聖望学園高卒。2000年堀江車輌電装入社。車両部の現場を7年間経験し07年常務。12年から現職。38歳。埼玉県出身。


【会社概要】
堀江車輌電装
 ▽本社=東京都千代田区九段北1-3-2大橋ビル5階
 ▽創業=1968年
 ▽資本金=1000万円
 ▽従業員数=50人(うち障害者6人、パート含む)
 ▽事業内容=鉄道車両の整備・改造事業、障害者支援事業、ビルメンテナンス事業

「フジサンケイビジネスアイ」

 
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