「JOBドラフト@N高」のトップページ(同社提供)
人と未来グループ傘下で高校生向けの求人サイト「JOBドラフト」を運営するジンジブ(東京都港区)は、学校単位でのサイト制作に乗り出した。第1弾として、角川ドワンゴ学園の通信制私立高校「N高等学校」(沖縄県うるま市)向けのサイトを開設。従来の求人票は紙ベースのため、学校を訪れなければ閲覧できない。専用求人サイトの開設により、通信制高校に通う生徒の職業選択の幅を広げる。
ジンジブがN高校向けに開設した「JOBドラフト@N高」では、プログラマーやウェブエンジニア、システムエンジニア(SE)などの職種で募集をかけている大手のIT企業や中小・ベンチャー企業の求人情報を紹介している。
このホームページはN高の専用となっており、生徒はあらかじめ配布されるIDやパスワードを使ってアクセスする。サイトの閲覧は無料で、求人情報を掲載する企業から掲載料をもらう。
ジンジブの草場勇介社長は「通信制高校も一般高校と同じように卒業資格を得られるにもかかわらず、事実上職業選択の幅が狭まっている。これをきっかけにほかの通信制高校にも専用サイトの開設を働きかけたい」と話している。
「N高」は2016年4月に開設し、高校卒業資格取得のための必修科目に加え、さまざまな分野の課外授業をオンラインで実施している。特にプログラミング教育に力を入れており、卒業後にIT企業に即戦力として働けるレベルに養成できるカリキュラムが組まれている。約4500人の生徒が在籍している。
ジンジブのJOBドラフトは高卒者専用求人サイトとして、15年8月に開設。高卒生の採用を計画する企業の会社概要、そこで働く人の横顔などを紹介し、会社研究の参考にしてもらう。首都圏を中心に延べ約750社が掲載しており、16年にはイノベーションズアイの「革新ビジネスアワード2016」で、「よい仕事おこし賞」を受賞している。
「フジサンケイビジネスアイ」