日本政策金融公庫は31日、中小企業を対象に各地の金融機関と連携して計200億円規模の無担保融資を実施すると発表した。12月30日まで募集する。連携する金融機関は現時点で清水銀行(静岡市)や但馬銀行(兵庫県豊岡市)など計12機関で、今後も増える見込みだ。
通常は無担保での融資を受けるのが難しい中小企業でも借り入れができる環境を整え、経営を支援する。
1億5000万円まで借りられる。使い道は自由で、運転資金や設備資金などに幅広く充てられるが、借入金の返済には認めない。金利など細かい融資条件は金融機関によって異なる。返済期間は来年4月から4年間。
金融機関は自らの資金を元手に無担保で貸し出し、日本公庫は融資による損害を穴埋めする契約を結ぶ。金融機関は保険料を支払うが、融資先が倒産した場合も元金の大半を回収できるため、積極的に貸し出せる。
現時点で参加するのは他に東日本銀行(東京)、飯能信用金庫(埼玉県飯能市)、西武信用金庫(東京)、諏訪信用金庫(長野県岡谷市)、富山信用金庫(富山市)、金沢信用金庫(金沢市)、大阪信用金庫(大阪市)、西中国信用金庫(山口県下関市)、茨城県信用組合(水戸市)、長野県信用組合(長野市)。
「フジサンケイビジネスアイ」