新潟ベンチャーキャピタル(新潟市)は地方創生に向けたベンチャー支援・育成を行うため、18億円の新ファンド「地方創生新潟1号投資事業有限責任組合」を組成。投資先として7月29日に、ベンチャー企業のFULLER(フラー、千葉県柏市)に1億5000万円の出資を決めた。
フラーは設立当初から、地方を拠点として地方の雇用創出や経済活性化に貢献。また2人の代表取締役の出身地である新潟県に開発拠点を設立。IT人材の雇用創出に加え、同社のITサービスを同県内企業に提供することで企業の活性化にも寄与していくことが期待できると判断、投資を決めた。
フラーは、新潟県の長岡工業高等専門学校出身の渋谷修太氏と櫻井裕基氏の共同2人体制で、つくばエキスプレス沿線にあるKOIL(柏の葉・オープンイノベーション・ラボ)を拠点にスマートフォンアプリに特化したテクノロジーとサービスを提供している。
同社が開発したアプリデータ分析ツール「App Ape」は2013年4月のサービス提供開始以来、5000人超の利用者に市場トレンドの把握や競合調査、アプリのマーケティングや広告出稿の最適化などに活用。今年5月には国内のアプリ市場データに加え、韓国のデータ提供を始めた。今後は、現在準備を進めている新規事業を含め海外展開を進めていく。
「フジサンケイビジネスアイ」