SKRテクノロジーが展示会での広告ツールとして提案している電子看板=東京都江東区
電子機器メーカーのSKRテクノロジー(東京都大田区)は、米グーグルの無償OS(基本ソフト)「アンドロイド」を搭載したデジタルサイネージ(電子看板)を4月に商品化する。高精細映像を電子看板に映し出す仕組みを低コストで実現した。広報・宣伝ツールとして企業に提案し、年100台の販売を目指す。
電子看板は、店舗や公共施設などに設置して映像や文字情報などを表示する装置で、次世代表示機器として注目度が高い。同社は、電子看板の成長性に着目し事業拡大に取り組んでおり、今回の新製品を投入した。
新製品は、アンドロイドを採用した情報端末を電子看板に組み込んだ。高画質映像で自社ブランドをPRしたい企業の場合、まず映像を動画配信用コンピューターに取り込む。すると、電子看板のアンドロイド端末がインターネット経由で同コンピューター内のPR動画を見つけ出す。そして、動画を大画面で再生する流れだ。
この仕組みを32インチの電子看板で実現するには、一般的に100万円以上の費用がかかる。これに対し同社は、無償OSの導入などにより、70万円前後に抑えたい考えだ。
また、22インチ型を35万円程度で販売する計画もあるほか、電子看板を展示会などで一定期間使う企業のニーズにも対応し、1日5万円のリース販売も行う。
「フジサンケイビジネスアイ」