さいたま市を元気にするニュービジネスを発掘する目的で実施しているビジネスプランコンテスト「さいたま市ニュービジネス大賞」(http://www.sozo-saitama.or.jp/snb/)の、受賞者表彰式発表会が11月11日(日)、さいたまスーパアリーナで行われた「コラボさいたま2012」会場内にて開催された。
公益財団法人さいたま市産業創造財団が主催する同オーディションは、2005年度から毎年行われている。全国から寄せられた応募の中から、各部門賞を選出し、その中で最も優秀なビジネスプランについては「さいたま市ニュービジネス大賞」として表彰するとともに、金融機関、支援機関及び事業会社とのマッチングのほか、専門家派遣などを通して“軌道にのるまで徹底支援”をしていく。
今回は、全国から寄せられた87件の応募の中から、1次書類審査、2次面接審査、3次プレゼンテーション審査を通過した7社が各部門賞を受賞した。また、「さいたま市ニュービジネス大賞」とは別に、同日開催の「コラボさいたま」にて会場来場者による人気投票を行い最も多い投票得たプランには「コラボさいたま賞」が授与された。
「さいたま市ニュービジネス大賞」に輝いたのは、自社の板金技術と経験を、社長の趣味でもあるキャンプの焚き火グリルに転用した(有)昭和プレス。同社はさいたま市(浦和)で1962年10月に設立され、町の板金屋として長年営んできたが、リーマンショック後、月1千万円あった売り上げが200万円まで落ち込んだ。廃業の危機が迫る中、長年の夢だった自社商品「コンパクト焚き火グリル『ちび火君』」を開発し、生き残りを掛けた。販売開始当初は全く売れなかったが、口コミなどで徐々に売り上げを伸ばし、今年の9月には230万円の売り上げを計上した。
また、「コラボさいたま賞」には、ネットショップ内で「atelier Waf」という犬用ケーキ屋をオープンしたアトリエ ワフが選ばれた。お客から愛犬の写真を送ってもらい、愛犬にそっくりな3Dモチーフを作成して乗せた、世界に1つのオーダーケーキ(野菜用・フルーツ用)を製造し、ネットショップにて全国に受注販売を展開している。将来的には店名の「atelier Waf」をブランド名にしたドッググッズやバッグ・ジュエリーなどの企画・販売も展開していく予定。
【今回の部門賞の受賞者】
上段(左から)▽コラボさいたま賞・優秀プラン賞/アトリエ ワフ 池田法雄氏▽さいたま市ニュービジネス大賞・アイデア賞/有限会社昭和プレス 髙久 笑一氏▽奨励賞/株式会社ピアンテック 佐々木定男氏▽審査員特別賞/株式会社チェリービー 山口正人氏 下段(左から)▽審査員特別賞/一般社団法人tokotoko発達支援センター 真下三江子氏▽ソーシャルビジネス賞・女性起業家賞/プルスアルハ 北野陽子氏 下段一番右▽コミュニティビジネス賞/NPO法人けやきファーム 塩浦 一穂氏/
「フジサンケイビジネスアイ」