中小企業経営者の高齢化が進む一方で、次世代への事業承継がスムーズに行われていない。事前の準備が十分でなかったばかりに、相続をめぐってもめ事が起きたり、後継者が取引先・従業員から信頼を得られなかったりして、最悪の場合、廃業に至るケースもある。
そこで、中小機構は、中小企業経営者や後継者はもちろん、中小企業支援機関の関係者、弁護士・税理士などの専門家、金融機関職員らにも広く参加を呼びかけ、身近な相談窓口の存在や関連施策の活用法などを知ってもらうことを目的とした「事業承継フォーラム2012~地域でつなぐ事業承継~」を10月12日、東京・虎ノ門のニッショーホールで開く。
フォーラムは、基調講演と2つのパネルディスカッションで構成。基調講演では、チロルチョコの松尾利彦社長が「一代一創業でつくる百年企業」と題し、自らの承継体験などを語る。
パネルディスカッションの1つ目は「身近で頼れる窓口を目指して~事業承継支援の現場から~」をテーマに、多摩信用金庫の職員ら日頃から事業承継支援に取り組んでいる人たちが支援の現場や施策について語り合う。2つ目は「来るか、最高の巡り合わせ~第三者承継は、こうして成功した~」がテーマで、第三者に経営を譲り渡す経営者と譲り受けた経営者がおのおのの事例にかかわった専門家を交えて、第三者に経営を引き継ぐ際に注意すべき点などを実体験に基づいて話す。
参加無料で定員は500人(先着順)。詳細と参加申し込みは公式サイト(http://jigyoshokei2012.smrj.go.jp/)で。(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
「フジサンケイビジネスアイ」