中小機構のインキュベーション施設の一つ「浜松イノベーションキューブ(HI-Cube)=浜松市
中小機構は全国17都道府県で32のインキュベーション(起業家育成)施設を運営しており、現在550社を超える企業が入居している。創業間もないベンチャーから創業100年以上の企業まで、また電機・機械系などのものづくり企業からバイオ関連企業まで、成長ステージも事業分野もさまざまだが、それぞれの企業の実情に沿って、中小機構が強力にサポート。2011年度には、入居後にIPO(新規株式公開)を実施した企業が累計5社を数えた。
ものづくりに適した耐床荷重が大きく天井が高い作業場や、バイオなどの実験にも使用可能な給排水設備を完備したウエットラボなどニーズに応じた事業スペースを提供しているのに加え、ソフト面も充実。起業家支援に豊富な経験を持つインキュベーション・マネージャー(IM)が常駐していて、いつでも相談に乗るほか、IMを通じて中小機構に所属する経営や海外販路開拓、新製品開発支援などの専門家を派遣する制度の紹介なども行う。
入居者からは「施設内で啓発を受けて、経営意欲が高まった」「メディアに取り上げられ、知名度がアップした」「弊社の弱点である財務・経理・貿易などをバックアップしてもらっている」といった声が上がっている。
現在、入居者を募集中の施設や入居条件など、詳しくはホームページ(http://www.smrj.go.jp/incubation/)で。
(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
「フジサンケイビジネスアイ」