中小企業大学校の研修。業種を超え、さまざまな受講生との交流も図れる
企業を取り巻く環境は依然として厳しい。そのような状況下で企業が発展していくためには、将来を担う人材の育成が重要である。
中小機構は、全国9カ所に中小企業大学校を設置し、中小企業向けに自社の経営課題解決に結びつけるための各種研修を行っている。現在、2012年4月からスタートする新年度のカリキュラムがほぼそろい、各校で受講生の募集が始まっている。
カリキュラムは中小企業の実態に即した内容で、経営後継者や経営管理者の養成コースをはじめ、経営戦略、財務管理、人事・組織、販売・マーケティング・商品開発、生産・管理、IT・グローバル化対応など多岐にわたる。講義のほか事例研究や自社の課題解決策を作成する演習、グループ討議、現地講義などを取り入れ、職場ですぐに活用できるよう工夫されている。講師陣も中小企業診断士、企業経営者、税理士ら実務経験が豊富な人材を配している。
研修は長期養成型のものから、2~4日程度の比較的短期的なものがあり、併設されている寮への宿泊も可能。このため、さまざまな業種の受講生と交流が図れ、業種やエリアを超えた人脈作りにも役立つ。
受講の申し込みや研修の詳細については、ホームページ(http://www.smrj.go.jp/institute/index.html)で。
(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
「フジサンケイビジネスアイ」