復旧・復興に向けて動き出したものの、多くの課題に直面している経営者は多い。中小機構は被災された中小企業者の復旧・復興を支援するため、震災復興支援講演会と相談会を随時開催している。講演会、相談会ともに入場無料、事前予約制で中小企業大学校東京校と仙台校が主催する。
講演会は東日本大震災の被災地で開催。すでに宮城県石巻市で実施し、今後は30日に水戸市(茨城県産業会館)、9月2日に岩手県宮古市(宮古ホテル沢田屋)、同16日に千葉市(千葉商工会議所)で予定している。また、福島県を含め、東北各地で準備を進めている。
水戸市の震災復興セミナーでは、阪神大震災からわずか1カ月で靴の生産を開始したカワノ(神戸市長田区)の河野忠友社長が講演。宮古市では、阪神大震災のときに在庫の焼き菓子を必死で配った経験を持ち、今回も宮古市にお菓子を贈ったケーキハウスツマガリ(兵庫県西宮市)の津曲孝社長が「がんばろう! 宮古」とエールを送る。千葉市では、神戸市に本社を置くバンドー化学の高島誠士専務が阪神大震災、東日本大震災から復興した経験談や危機管理について熱く話す。
また、講演終了後には無料個別経営相談会を実施。経験豊富なアドバイザーが、資金調達や販路開拓、法律問題などさまざまな相談に応じる。講演会の詳細と申し込みはホームページ(http://www.smrj.go.jp/kikou/earthquake2011/smrj/H23july/061905.html)で。
(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
.「フジサンケイビジネスアイ」