【Next Stage】中興化成工業・庄野直之社長

掲載日:2012年9月11日(火)5:00

カテゴリ:[その他]


 ■独自のフッ素樹脂加工で海外開拓

 東京ドームをはじめ日本でも数が増えたドーム式球技場。屋根にはガラスクロスに耐熱性、耐久性などに優れたフッ素樹脂をしみこませた材料が使われている。ただ、フッ素樹脂は溶けにくく粘着しにくいなど加工が難しい。その樹脂加工を50年にわたって手がけてきたのが中興化成工業(東京都港区)で、フッ素屋根膜材を作れる国内唯一のメーカーだ。庄野直之社長はこのフッ素樹脂加工を生かし、シリコーンコーティング加工などにも乗り出し多角化するほか、海外進出にも意欲的だ。

 --フッ素樹脂の加工はなぜ難しいのか

 「フッ素は耐熱性や耐薬品性、絶縁性などに優れているが、他の樹脂とくっつかない、溶けないなどの特性を持っているからだ。私は縁あって1999年にこの会社に入ったが、当時は加工工程は職人による“匠(たくみ)の世界”だった。それでは持続性にも劣ると思い、ISO(国際標準化機構)の品質認証を取得したことなどで焼成工程のマニュアル化、システム化、自動化を進めた。加工装置も自前で作り、他社にはまねできない技術を確立できた」

 --東京ドームの屋根材としても採用された

 「工業用部材向けに加工品を販売していたが、フッ素樹脂の変質しない、汚れない、燃えない、明るいなどの特性から採用され、当社の建築用大型物件の皮切りとなった。この実績を世界にアピールしたいと思い、東京ドームの約4倍の規模があるタイ・バンコク空港の屋根材として採用を働きかけ、2003年に受注できた。これで世界的評価も高まり、08年の北京五輪ではメーン会場の通称“鳥の巣”や南アフリカのスタジアム向けなどにも実績を積んでいる。現在は大型スポーツ施設向けの営業チームを作り、16年のブラジル五輪の施設も狙っている」

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