クリナップは、福島県内の被災地復興支援の一環として、地域社会の発展に寄与する人材の育成を促進する「一般財団法人クリナップ財団」を設立した。
財団は、東日本大震災の被災地である福島県いわき市のクリナップトレーニングセンターに設置した。代表にはクリナップの井上強一社長が就任した。
財団事業の一つが奨学。福島県出身者で同県内の大学や高等専門学校への進学を希望しながら、経済的な理由で就学が困難な学生(医学、歯学、薬学系を除く)を対象とする。
スポーツ振興事業では、同県内の小学校から大学に向けてスポーツ教育の振興を助成する。
研究開発振興事業は、キッチン分野の素材や機器、環境配慮や高齢者への配慮を目的とした研究開発などを行う福島県内の団体や個人の研究開発を対象とする。
いわき市に生産拠点を構えるクリナップは、昨年3月の東日本大震災によって生産設備や原材料の調達に大きなダメージを受けたが、地域の支援などによって震災後1カ月で受注にこぎつけた。
「フジサンケイビジネスアイ」