積水化学工業などが、埼玉県朝霞市で開発を進めるスマートタウンの完成予想図
積水化学、Secualと埼玉・朝霞に第1弾
積水化学工業は、スマートセキュリティー製品事業を展開するSecual(セキュアル、東京都渋谷区)に出資、IoT(モノのインターネット)とセンシング技術を活用した街づくりを行う、スマートタウンマネジメント事業を共同で推進する。第1弾として積水化学の東京工場(埼玉県朝霞市)跡地から着手し、今後開発する分譲地で同様のスキームを適用する。同社の高下貞二社長は「タウンマネジメントによって、子供から高齢者に至るまで世代を超えた人々が、楽しく健康で生き生きとした生活を送れるようにしたい」と話している。
さまざまなIoT・センシングデバイスを活用。マネジメントに関わるプラットフォームを開発し、安全・安心や生活の快適性につながるような仕掛けに取り組んでいく。
その一つが、窓やドア、冷蔵庫などに張り付けたセンサーから開閉・振動を検知し、スマートフォンなどに通知するサービス。また、IoT機能を搭載したカラーLED(発光ダイオード)の制御によって、雰囲気の演出や安全・安心な街を実現する50本のスマート街灯を設置する。こうした取り組みを通じて街の資産価値の維持向上を目指す。
朝霞市で進める街づくりは、約130戸の分譲戸建て住宅や商業施設、集合住宅などによって構成される。2020年に全体の街開きを予定しており、事業規模は130億円になる見通しだ。
「フジサンケイビジネスアイ」