クリナップは、未来型コンセプトキッチンとして開発した「DAIDOCORO 2016」を、日本で初めて展示・公開した。すでに今年4月にイタリアで開かれた世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ 2016」に出展し、高い評価を得ている。テーマは「重ねる」で「作る」「食べる」「くつろぐ」「ふるまう」という4シーンを1つに重ね新しい食住空間を表現した。
白い鍋などがある部分がIHクッキングヒーター。いろりのように中心に行くほど高火力となる=東京都港区
IHクッキングヒーターは、いろりの火のように、中心に行くほど高火力になるタイプを導入。フードは煙が気にならないように、クッキングヒーターを囲んで配置したテーブルの下に収納した。テーブルは屋久杉天然木を使用。収納は積層構造を活用し、適切な高さに設定できるようにしている。
また、シンクを使わないときに隠すプレートを設置。京友禅のたたき染めをモチーフに、塗り重ねることで深みを出す重ね塗りを表現した。
商品化の予定はないが、松尾昭則執行役員は「評価が高かった要素を今後の新商品に反映させていきたい」と話している。
「フジサンケイビジネスアイ」