保証付き節水器を展開するアクア・プランの北山喜一社長
節水器製造・販売のアクア・プラン(大阪市淀川区)が、顧客法人に対し、損保会社による節水保証を付与するサービス手法で、首都圏を中心に販売を伸ばしている。原材料の高騰で、商品やサービスの競争力低下が懸念される中、経費節減は企業の重要な経営課題となっており、アクア・プランは節水による経費流出に歯止めをかける効果を呼びかけている。
アクア・プランは、7100社(3万1000物件)の取り付け実績を持つ業界首位級の節水器メーカー。北山喜一社長は「損保による保証サービスを付けられるのは、安定した節水効果があるためだ」と強調する。
アクア・プランの節水サービスは、小さい金属製サークルの節水器を水栓に取り付ける仕組みだが、このサークルの種類を多く備えており、さまざまなメーカーの水栓器具に対応できるのが特徴だ。このため、数多くの水栓から節水効果を得られるため、総合的に節水効果の安定性を高められる。
「節水器を使用するユーザーが最も心配するのは、いかにも減水したような使用感を与えること」と北山社長はいう。同社の節水器は、北山社長が「ホースをつまんで流水の勢いを高めるやり方」にヒントを得て開発した。特殊な2つ穴構造を採用することで、取り付け前と使用感が変わらないように配慮しているという。
北山社長によると、水の用途や建物の形状などによって、節水率はさまざまだが、「飲食チェーンで20%程度、ゴルフ場では25%程度の削減効果を得ている」と強調する。オフィスやホテルだけでなく、学校や病院、高齢者福祉施設など公共機関での採用もあるといい、首都圏の市場開拓のため、トップセールスを強化している。
「フジサンケイビジネスアイ」