株式会社Well-being経営研究所 代表取締役 小林 広治
社員の幸福を本気で考え、業績アップする会社づくりを推進、支援
「社員の幸福度向上」と「業績アップ」を同時に実現するための組織革新サービス「ニューノーマル時代の企業のOSアップデートソリューション」を2021年7月から開始したキズナキャスト代表取締役小林広治氏に新サービスについて話を聞いた。
チームで生み出す生産性は、創造性が重要になる
子供のころは、フィジカルな生産性だけを考えていた生産性オタクでした。「エレベーターが閉まっている最中に次の階のボタンを押す」ことで時間削減ができる、なんて考えていました。しかし、多くの人と関わり仕事をしていく中で、チームが生み出す創造性(クリエイティビティ、新しく生みだすアイデア)こそが、これからのシン時代、ニューノーマル時代に意識すべき生産性だと考えるようになりました。
エレベーターで行うボタン押し工夫は「2秒間の短縮」に過ぎませんが、創造性は、何億円もの新たな市場を生み出す可能性があります。
企業の創造性をより高めるためにはどうすればよいのか?2016年に、グーグル社が効果的なチームづくりの5つのポイントを打ち出しました。そのレポートでは、その最も重要な要因は「チームの心理的安全性」だということが結論づけられていました。心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取っても大丈夫だと思えるということで、無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる行動をしても「このチームなら大丈夫だ」と信じられる組織です。
一般に、「チームの生産性を上げる」と考えると、「個々のパフォーマンス」をあげることを重視する企業が多いのではないでしょうか。これは恐らく、旧時代においては「生産性=効率性」であり、この視点においては、個々のパフォーマンスを上げることで、実際に全体の成果を上げることができたのだと思います。
しかし、グーグル社のこのレポートの中では、「個々のパフォーマンス」は、むしろチームの生産性にほとんど影響していないことがわかりました。それは、グーグル社が意識しているのは「生産性=創造性」であり、それはまさに時代が求めているものでもあります。
そこで、まだこのような認識ができていない企業が多いので、当社では現在、企業の創造性向上を意識した組織づくりの推進、支援をしています。
社員の幸福を本気で考える
新型コロナウイルス感染拡大の影響で加速したリモートワークの影響もありますが、組織に存在する意義や働く目的に対しての疑問を抱き、孤立したり、孤独を感じたりする社員が増加していると聞きます。ひどい場合は鬱状態に陥ってしまうケースもあると言います。
株主や、顧客のためにサービスを提供することだけを考えて経営を行うと、こういった内部のことが疎かとなり、社員のやりがいや目的意識を共有するといったことが抜け落ちてしまいがちです。このような「片手落ち」を防ぐためにも社員が幸福であることが組織として最も重要で、企業としての基盤であることを再認識する必要があると考えています。社員が幸福であることは、結果的に「チームの心理的安全性」にもつながり、組織の創造性も向上し、業績は自然に改善し、持続できる企業になっていきます。
会社の雰囲気は業績に直結する
高度成長期の大量生産の時代は、効率性が求められていました。社員は黙って言われた通り行うことを社会そのものが求めていた時代でした。トップダウンで言われた通りに仕事をすることが良いとされていた時代から、1990年台にマスプロダクトやマスメディアの翳りが徐々に見え始め、2000年代に入り「創造社会」や「知識社会」といったクリエイティビディ重視のキーワードを目にする機会が増えました。言われたことだけをやれ、頭を使って考えるな、と言われていた時代から一変して、自分の頭で考えろ、と言われる社会に変わってきていますが、当然すぐに適応できる企業も人もそう多くはありません。
しかし、この変化の本質をいち早く捉え実績をあげている企業も出てきています。ある小売企業では「店内を良い雰囲気にする」というKPIを設定し、評価基準を変えた企業もあります。結果として売上が激増しました。つまり「社員の幸福」を意識することで、その場の雰囲気が改善し、心の底からお客様へのおもてなしが自然とできるようになり、また新しいアイデアが生み出されやすい「心理的安全」な場が整い、創造性も高まり、業績が改善したと考えられます。こういった社員の幸福度と、会社の雰囲気、そして業績が直結するのが、これからのシン時代、ニューノーマルな時代なのだと思います。
これから会社を選ぼうとする人は、その会社で働くことで、本当に自分が幸せになれるのかどうか、もう一度その視点から見直して欲しいです。チェックするポイントは、そこに働いている人たちと、その場の雰囲気を感じればわかります。頭で考えるのではなく、ご自分の感性と直感で、その場に立ち、意識すれば、そこが心地よい場なのか、そうでないのか、わかると思います。そして、ぜひご自分で感じたことを、信じて欲しいと思います。
「社員の幸福を本気で考える」企業への組織革新プログラム
多くの企業では、まだ株主優先や顧客優先の状況が続いていると思います。「社員の幸福度を上げる」と言っても、きっと「理想はわかるが、そんな生ぬるいことを言っていて、会社が続けられるか!」と、怒りだす経営者も多いと思います。
しかし、幸福度の高い社員は、創造性300%増、生産性31%増、売上37%増などの成果へのポジティブ関係性や、逆に欠勤率41%減、離職率59%減というネガティブな要素の軽減への効果があることもわかってきています。
そこで、当社ではそのような懐疑的な経営者、会社でも導入しやすい、組織革新の第一歩として、「オンライン読書会」というサブスクリプション型のプログラムを開発しました。このプログラムは、以下の特徴とメリットが得られます。
● 月額固定一般の研修は、一人当たりいくらの課金が多く、受講人数が増えると企業側の負担も大きくなってしまいます。しかし、本プログラムは月額固定料金なので、できるだけ多くの社員を受講させた方が、一人当たりコストを抑えられるので、企業側にとってもよりメリットを享受しやすくなります。
● 短時間プログラム:30分間×1週間1回中小企業の場合、コストだけではなく、社員の時間が奪われることが難しいケースが多くあります。しかし、本プログラムは1週間に30分間だけなので、例えば、朝礼等の時間を割り当てることで、時間的負担を最小限にすることができます。
● 雑談機会の創出「読書」というきっかけを通じて、参加者同士の会話が自然と生まれるコミュニケーションの仕組みをデザインしています。そこから、簡易なレベルにはなりますが、ご自分の考えを発信することで自己開示でき、またそれを相手が受け入れ、フィードバックしあうことで、双方の自己肯定感の向上、相互理解、そして心理的安全な場づくりと幸福度向上に繋がります。また、このような雑談は、最近増えてきている、コロナ鬱への効果もあると言われています。
● インターカンパニー型本プログラムは、複数の企業の社員が入り混じって行います。異業種・同業種含め、多くの他企業とのコミュニケーションを通じて、イノベーションの期待が高まります。また、相互の関係性が築かれることで、営業機会も得られるかもしれません。※経済学者のシュンペーターは、イノベーションとは、ゼロから生み出されるというよりも、既存にあったものを今までにない新しい組み合わせ(新結合)により生み出される、と言っています。また別の経済学者や、脳科学者は、自社の閉じた情報の中だけで考えるよりも、様々な情報が循環される環境の方が、イノベーションが起きやすいと言っています。
● 外部委託による継続性の期待「読書会」そのものは、簡単なやり方なので、そのやり方を学んで自社独自で行うこともできます。実際に当社ではそれを推奨しています。しかし、それだと中々長続きしないものです。あえて外部にコストを支払うことで、継続的に実施するモチベーションにつながり、結果的に組織の変化を推し進めることができます。変化は、継続するからこそ生まれます。
ちなみに、なぜサブスクリプション型プログラムにしたのかというと、人それぞれ、組織それぞれ、成長のスピードが違うので、一般の研修プログラムのように一定回数や、一定期間で行ったとしても、それが本当に変化につながるのか、意味があるものなのかを考えたときに、その成果を確約することが難しいと考えました。また、私たちは本気でクライアントの組織改革を押し進めることを目的としており、そう考えると変化すべきは経営者だけでも、一般の社員だけでもダメで、全員が一緒に参加して、変化しあうことが重要だと考えました。そこで、一人当たりいくらの価格設定ではなく、何人参加しても同じ金額の方が、企業側にとっても、たくさん人数を参加させた方が一人あたりの費用負担が小さくなるので、より多くの方が参加しやすい環境が整うのでは、と考えています。なお、オンライン読書会以外には、同じくサブスクリプション型のプログラムで「心理的安全性を高めるプログラム」を現在開発中で、今年9月にリリース予定です。また、サブスクリプション型のプログラム以外にも、山奥で2泊3日籠って行う体験型の合宿や、モデルケースとなる素晴らしい企業の視察ツアーなど、個別のニーズに合わせたオリジナルプログラムのご提案も可能です。
さらに、社内の意識改革を目的とした土壌づくりフェーズの上記プログラムを一定期間導入いただいた後には、そのマインドセットに適応したビジョン・ミッション・バリューの再定義、評価制度などの組織の仕組みづくりや、新しく変化した組織に適応した商品・サービスの再設計または新規開発、マーケティング・セールスまでのコンサルティングサービスもご用意しております。より変化を確実かつスピーディに推し進めたい企業様には変化の状況をみながらこちらからご提案致します。
当社のこれまでの実績としては、IT系の企業で1年間のワークショップ型プログラムを行ったところ、営業部門では、コロナ禍が始まった2020年3月期でも前年比約20%増、また管理部門でも劇的にミスが減ったという成功事例などがあります。
「チームの心理的安全性を高める」ことを目的とした研修会社などはありますが、「社員の幸福」と「業績アップ」が両立できる組織への変化を実現させるためのソリューションをトータル的に提供できている会社はほとんどないと思います。
また、現在提供しているワークショップは、100%オンラインでご提供しておりますので、企業側も在宅で受講できるので好評です。個別の「説明会」や「体験会」も随時開催しておりますので、是非お気軽にお問い合わせいただければと思います。
すべての働く人が幸福を感じられる社会を目指して
リモート化で孤独感を感じる人が増える一方、電車の中では疲れ切っているように見える人もまだまだ多数いるように思います。働く喜びを感じられ、いきいき、わくわくして仕事して、結果的に会社の業績もあがり報酬もあがるという職場が本当の意味での幸せであり、日本全体がそんな社会になることが理想です。
研修のオリジナルプログラムは自社だけのものにするつもりはありません。ゆくゆくは、社団法人などの団体組織をつくり、このノウハウを無料で提供し、講師やコンサルタントを養成していきたいと考えています。
今後も、みんなでビジネスを大きくして、シェアしあい、みんなで業績をあげ、すべての働く人が幸福を感じられる社会づくりを目指していきます。
<参考>
● ニューノーマル時代の企業のOSアップデートソリューション
土壌づくりフェーズ 第1ステップ「オンライン読書会」
・開催頻度:毎週1回(30分間)
・受講対象者:経営者・全社員
・提供形態:インターカンパニー型
※社員 50名以下・・・1ヶ月:10万円
※社員100名以下・・・1ヶ月:20万円
※社員100名以上・・・1ヶ月:30万円~
★ただいま初期受付キャンペーン中★
今なら以下の2点を無料でプレゼント!
・読書会の課題図書1冊を社員全員分(1冊1,500円程度×社員数分)
・組織診断ツール「キズナサーベイ」(1部署5万円×部署数)
● ニューノーマル時代の企業のOSアップデートソリューション
土壌づくりフェーズ 第2弾「心理的安全性を高めるオンラインプログラム」(9月リリース予定)
・開催頻度:1回3時間×月1回
・受講対象者:経営者・全社員
・提供形態:インターカンパニー型
※社員 50名以下・・・1ヶ月:30万円
※社員100名以下・・・1ヶ月:40万円
※社員100名以上・・・1ヶ月:50万円~
● ニューノーマル時代の企業のOSアップデートソリューション
組織づくり・成果づくりフェーズ 「組織革新コンサルティング」
○ コンサルティング領域
・ビジョン、ミッション、バリューの再定義と社内への浸透
・OKR型の目標達成プログラムの導入
・評価制度の再設計と導入
・商品・サービスの再設計、新規開発
・マーケティング・セールス戦略立案
・ABテストによるマーケティング・セールス手法のトライアル
○ コンサルティング期間:1年以上(コンサルティング範囲により変動)
○ 料金:月額35万円~(担当コンサルタントとコンサルティング範囲により変動)
小林 広治(こばやし こうじ)
1996年3月 早稲田大学理工学部卒。
1999年7月創業、2000年4月に法人化し代表取締役に就任、現職。長野県出身。