TOMAコンサルタンツグループ株式会社 会長 藤間秋男

公開日:2018年12月28日

100年企業創りと事業承継に注力

TOMAコンサルタンツグループを立ち上げた藤間秋男氏が理事長の座を譲って1年がたった。代表取締役会長として後継を支えるとともに、ライフワークとして取り組んできた「100年企業創りと(そのために必要な)事業承継」に注力。これまでの講演から一歩踏み込んで、この問題を抱えている中小企業と一緒になって後継者を探し育てる事業に奔走する。
バトンタッチした市原和洋代表取締役理事長への評価は
トップの試練でもあるが、大きな問題を乗り越えた。社員も皆、ついていっている。立派な後継者となったので1年目は99点をあげられる。残り1点は決断そして行動が遅いことだ。私は当時も今も元気で、業績を伸ばせる自信もある。しかし、ここでトップを譲らなければTOMAグループは私一代で終わりかねない。理事長とは毎週月曜日の朝一番に30分ほど2人だけで話し合っているが、『最後は理事長が決めること』といっている
理想的なバトンタッチができたのでは
カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二さんは『経営者として一番の幸せは、安心して経営を任せられるよい後継者に恵まれたこと』と語っている。それを今、実感している。ただ、後継者づくりは決して一朝一夕ではできない。私は55歳のとき、『65歳で会長になる』と宣言。ドラッカーの『経営者が一人で経営するというのは迷信。チームで仕事をしなければ会社はうまくいかない』の言葉を聞き、4人の副理事長を置いて何をするのも5人でわだかまりなく協議するように変えた。それが良かった。これらは後継者選びの見本になり得ると考えている
後継者問題に悩む中小企業は多い
そのために理事長職を譲った17年10月、『TOMA100年企業創りコンサルタンツ』を設立、後継者問題解決セミナーを開催している。先日のセミナーでは参加した経営者30人のうち25人が個別相談を希望した。それだけ後継者問題に切羽詰まっており、後継者を一緒に探し育てることにニーズがあることが分かった。100年企業を創り続けるためにも側面から支援していく
後継者をどう探すのか
中小企業経営者が後継探しでまず考えるのは自分の子供。しかし子供はいるが頼りなかったり、後を継ぐ気がなかったりする。継ぐ気がなかったら、われわれが説得に当たる。『100年企業創りは大変だが、やりがいがある。社長はつらいかもしれないが、経験が人生に幸せをもたらす。学べるので人間力もつく』と。女性社長も増えているので娘さんにも後継になる気があるか聞いてみたほうがいい。ただ、子供に継がせたくても能力がなければ会社は続かないので子供の資質、つまり考え方が明るく・元気・前向きなプラス発想で熱意があるかを判断する必要がある
子供が無理なら
婿養子という選択もある。社内から探すのもいい。この場合、社員に『5年後、10年後のリーダーは誰がいいか』と聞くのが有効だ。TOMAグループでも社員アンケートを実施、人望が厚いことが分かり納得して譲ることができた。能力はもちろん重要だが、それ以上に社員から慕われる性格・人柄・人徳が大切だ。さらに経営理念を継承し深められることも会社の永続には欠かせない。M&A(企業の合併・買収)という選択肢もあるが、どうしても後継者が見つからないときの最後の手段だ

藤間秋男 とうま・あきお
1975年慶応大卒。監査法人朝日会計社(現あずさ監査法人)を経て82年藤間公認会計士税理士事務所設立、2012年TOMAコンサルタンツグループ設立し代表取締役理事長、17年10月から代表取締役会長。東京都出身。66歳。

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