メディアシステム株式会社 ゼネラルマネージャー 碓氷裕之氏

公開日:2016年4月25日

屋外ビジョン広告とデータベース事業で成長

事業内容は。
 大きく2つあり、LED(発光ダイオード)を使った屋外ビジョン広告とデータベース事業です。創業当時から、LED広告をメインに展開してきましたが、今から14年前に青色LEDが発明されフルカラーが表示できるようになったので、それまでのオレンジや白色の単色ディスプレイからフルカラーに転換しました。フルカラーディスプレイの可能性は無限にあったのですが、当時、単色が数十万から数百万円、高価なものでも1000万円だったのに対し、フルカラーは数千万円もしたので販路が限られ、大手電機メーカーが市場をほぼ独占していました。ただ、電機メーカーはディスプレイを販売する物販が主体でしたが、企画制作部をもっていた当社は、「広告は効果を出すこと」を第一のモットーに企画提案したことで、2008年にはディスプレイ販売台数一位になりました。その後、ビジョン広告で取引のあったパチンコホールが実施している他店舗調査が非常に手間のかかることを知り、当社が貸出したサーバーにデータを入力すれば一日のうちで何時にどの店舗に何人のお客さんが入っているかを把握できるというデータベースの事業を始めました。
屋外広告の会社がデータベース事業を手掛けるのは簡単なことではないと思いますが、ノウハウがあったのですか。
 ホールは、キャパシティの問題から新機種の導入にあわせて実施する機種入れ替えのためにも他店舗調査は欠かせませんでしたが、当社が約7年前にデータベース事業として立ち上げたことでホールが他店舗調査をしなくても情報の収集ができるようになりました。データ収集・分析のノウハウは持っていませんでしたので、クラウドコンピューティングやプログラマーの経験者をヘッドハンティングする一方、ホールはどういう情報をもとに分析しているか聴取して事業化しました。開発には約1年かかりました。
会社としての強みや得意とするところはどこですか。
 屋外広告事業は、提案力と技術力です。顧客に対して提案に即したディスプレイを瞬時に対応できることや、技術力では他社に先駆けて1億3000万色の表現を可能にした屋外ビジョン広告「スーパードリームビジョン」を開発しました。また、ディスプレイは正方形パネルを組み合わせて制作するのが一般的ですが、視覚的にきれいに見えるのはワイド型の16対9サイズです。正方形パネルでワイド型を制作する場合、ワイド型の枚数を必要するため小型ディスプレイなどには対応できませんが、当社は1枚のパネルを16対9で制作してさまざまなスペースへの利用提案も行ってきました。データベース事業では、競合他社がいない唯一無二というところです。全国で約1万店舗あるパチンコホールのデータを保有することを目標にスタートしましたが、同業が3社あってそれを分け合うとなると平均で3333店舗になってしまい大儀に沿いません。その点では、現在、当社一社で約6000店舗のデータを保有しているということは目標に近づいています。
経営のスローガンとして掲げている「42℃経営」とは。
 「いい加減」を「いい湯加減」に置き換え、心地よいちょうどいい温度を「42℃」として、一般的に世間で一番大事と言われているものをあえて2番に置こうという考え方です。例えば、会社にとって売上は大事ですがその比率は42%で、あとの58%は生き様です。自社と他社であれば自社の大事さは42で、58は他社を大事にしようということです。
事業の今後の方向性は
 データベース事業の発展形を考えています。現在は、ホールの経営者同士のデータ共有ですが、携帯などのアプリケーションを使ったユーザーへの開示やパチンコ台の中古機市場と絡めたデータ連動です。そのほかでは、飲食やホテル、ドラッグストアなど、他業界のデータベース構築も考えています。各社、各業界が保有しているデータを共有し合えばいろいろな有効活用ができます。幅広い業種のデータベース構築ができれば売上や経営状態も把握できるようになるので、それを広告事業に活かして効果に見合った成功報酬型の事業展開に移行したいと思っています。

インタビュー:小森茂

碓氷裕之氏(うすい・ひろゆき)氏
東京工科大学メディア学部卒、2004年メディアシステム入社。
入社3年であらゆる営業記録を更新。現在は営業部と人事部を統括。2013年からゼネラルマネージャー。
信条は「全ての物に価値がある」。35歳。埼玉県出身。

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