アイビーシー株式会社 代表取締役 加藤裕之氏

公開日:2016年2月19日

ネットワークシステムの「性能監視」で、最適なシステムの構築とコスト削減に貢献

事業内容はどのようなものですか
 パソコンや携帯電話といった身近なツールから、高性能サーバーや大規模データセンター、さらに最近では家電や自動車まで、あらゆる機器がネットワークにつながろうとしている時代です。ネットワークシステムが正常に稼働するように見守り、障害の発生を未然に防ぐことは極めて重要な危機管理策の1つです。当社は、そのネットワークシステムの性能監視ツール「System Answer G2」の開発・販売・コンサルティングを主な事業としています。性能監視とは、問題を未然に防ぎ、IT(情報技術)インフラの性能維持・改善・コスト削減を目的にした監視のことで、システムが正常に稼働しているかどうかを俯瞰的に可視化するソフトのライセンス販売を行っています。
製品の特長は
 サーバー、ネットワーク、セキュリティ商品、制御機器、無線、配電盤など、100を超えるメーカーのさまざま製品の性能を監視できるところです。創業後、しばらくはハードウェアにソフトウェアを組み込んで販売していましたが、大手からの導入ニーズに応え、2013年からは「System Answer G2」をソフトウェア単体の販売に主軸を移行してきました。ネットワーク全体を俯瞰して可視化することで、最適なシステムの構築やコスト削減にも効果があります。自社開発だからこそ、特定のメーカーに限定されることなく、幅広いメーカーの機器の性能情報を可視化することができ、この点が同業他社に対する圧倒的なアドバンテージになっています。また、分析・解析のサービスも展開しており、マルチベンダーを理解した上で最適な提案をするとともに、各種運用支援サービスをワンストップで提供しています。
100以上のメーカーに対応した純国産の性能監視ソフトウェアはユニークだと思いますが、開発のきっかけは
 起業当初は、ネットワークインフラ全体を俯瞰的に見て、どこが問題でどう解決するか、というコンサルティングを主業務にスタートしました。しかし、インフラ全体のコンサルティングと言っても具体的根拠がないとなかなか相手にされなかったので、誰でも簡単にマルチベンダー製品を可視化できる製品を開発したわけです。
昨年に東証マザーズに上場しました。業績は順調のようですね
 導入実績は922システムで、ライセンス契約を結んでいます。契約更新率は90%以上と、極めて高い水準です。2015年9月期の売上高は9億7700万円で前期比21%の伸びです。売上総利益率は89.5%、売上高営業利益率は32.7%です。今期の売上は11億3500万円を計画しています。IDCジャパンの調査では、国内の性能・稼働監視ソフトウェア市場の規模は約1210億円(2014年)です。今後は、マイナンバー制度の導入などによる地方自治体向け案件の増加が見込まれるほか、通信事業者やデータセンターのシステム更改、仮想環境に対応した稼働監視システムへの見直し需要なども予想されることから、パートナー連携の強化や「System Answer G2」の後継製品の開発・販売など通じ、さらなる成長を目指していきます。

インタビュー:小森茂

東洋大工卒。
ダイニック、アライドテレシス、ネット・チャート・ジャパン(現ネットチャート)を経て、2002年10月アイビーシー設立し、現職。
信条は「謙虚に、誠実に、前向きに生きる」「天才は有限、努力は無限」。
48歳。茨城県出身。

キーワードから企業を探す
地域から企業を探す
注目企業ランキング< 週間 >